「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という諺がありますよね。苦しいことも過ぎてしまえば、その時の苦しみや恩を簡単に忘れてしまうという意味です。
韓国にも、この諺と意味がぴったり同じ言葉があります。「화장실 들어갈 때와 나올 때가 다르다[ファジャンシルドゥロガルテワナオルテガダルダ]」で、直訳すると「トイレに入る時と出てきた時(態度が)違う」となります。すごくトイレに行きたい時の人間って必死ですよね?今すぐトイレに行けるんだったら何でもしますから、早く助けて~という心情になると思います。ところが、ひと度スッキリしてしまうと、まるで別人のように「私、さっき何でもしますなんて言いましたっけ?」と涼しい顔で前言を翻してしまうのです。
この言葉は正式な諺とは言い難いですが、日常的によく使われる表現です。そう言えば、今日見た韓国ドラマのセリフにも登場していたような……。日本の「喉元過ぎれば熱さを忘れる」も例えが的確だなあと思いますが、韓国の「화장실 들어갈 때와 나올 때가 다르다[ファジャンシルドゥロガルテワナオルテガダルダ]」もなかなか言い得て妙、好きな表現の一つです。