こんにちは!ヴァイオリン講師の
Aoi Saitoです♬
今日は久しぶりに演奏動画を載せることにしました。
このご時世で生のコンサートに行く機会を逃している方もいらっしゃるかもしれませんが、気分転換やお子さんなどに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
前回と同じコンクールでの演奏ですが、今回は
ウジェーヌ・イザイ作曲、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番より第1楽章《Obsession》という曲です♪
ベルギー人ヴァイオリニストのイザイは、名ヴァイオリニスト、ヨゼフ・シゲティが演奏したバッハの《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ》を聴き感銘を受け、自分もバッハに倣い同じく6曲からなる無伴奏ヴァイオリン・ソナタを作曲することに決めます。(前回の動画の曲がそのバッハの作品の一部です!)
全6曲はそれぞれ親交のあったヴァイオリニスト6人に献呈(プレゼントのような意味です)され、この2番はフランス人ヴァイオリニストのジャック・ティボーに捧げられました。
バッハを意識して書かれているだけあって、冒頭は
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番の
前奏曲からの引用で始まります。
しかし数秒後には一転、激しいパッセージで断ち切られます。
そのやり取りが何度か繰り返された後、16分音符が続く無窮動的なパッセージの中から
グレゴリオ聖歌《怒りの日》のメロディーが浮かび上がり、最後は駆け上り唐突に終りを迎えます。
題名の通り、何か強迫観念のようなものに取り憑かれ、藻掻いてるような印象を私はいつも受けます。
あまり聴いたことのないタイプの作品かもしれませんが、楽しんでいただければ嬉しいです。
Aoi Saito??