前回は幼いお子さんと本のことについて書きました。
今回は、もう少し大きくなったお子さんについて考えましょう。
中学、高校のころは押し付けが禁物ですね。
「お父さんが君くらいの年に...」とか「お母さんが感動した本だから...」と言われて素直に読むお子さんは少ないかもしれません。
自分の世界を持ち始めている頃です。
すでに親には理解できない部分を持っている子もいるでしょう。
導くというより、子どもをそれとなく見守り、言っていることに耳を傾けましょう。その子が好きな世界や、今考えていることにうまくヒットする本がないかどうか、探してみましょう。とりあえず図書館で借りてきてもいいですね。
うまくいけば食いつくでしょうし、ダメでも気にすることはありません。いつか読みたくなるかもしれません。
興味を示さなかったら今はその本にこだわらず、別のを探しましょう。
勉強のために読ま「なければならない」本も必ずあるので、身近な大人としては、「読みたくなる」本を探してあげればいいのではないでしょうか。
我が家の場合、親も子も動物が大好きです。私は『シートン動物記』を夢中になって読みましたが、子どもの方は、ドラマチックな話はあまり好みません。『シートン動物記』には悲劇的な話も多いですよね。ですから、あまり勧めたことはありません。ジャック・ロンドンの『荒野の呼び声』も同様です。同じように動物をテーマにした作品でも、子どもの方はノンフィクションの方が好きなようです。
読書が「なければならない」ものではなく、「したいこと」になる機会をあげられるといいなと思っています。
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英語、フランス語のレッスンのほか、母語(日本語)での読解力のレッスンもしています。
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