欧米では友人や家族と出会ったとき、頬に軽くキスをするのが通常の挨拶です。
というか、でした。
感染を防ぐためにこの習慣も様変わりしているようです。以前フランスでは、挨拶のキスは三回と決まっていました。
左右のほっぺたのどちらから始まるかという決まりはありませんが、両方のほっぺたにひとつずつ、そして最初のほっぺたにもう一回。
お隣のベルギーでは二回なので、三回目をしようとしたら相手はすでにほっぺたを引っ込めていたなんてこともあります。
この挨拶のキスbises, bisousは恋人同士のキスbaiserとは別物とみなされています。
以前から風邪をひいているときなどは、「今風邪ひいているからbisesしないね。」と言って遠慮することも普通でした。
それでも「構やしないよ。」と相手が言って、bisesしてしまったことも。
数か月後、コロナが落ち着いた後で再び人はbisesをするかどうか、興味深いものがあります。
フランス人でもともとbisesの習慣が嫌いだった人は、なくなってほっとしているようですが。
でも、相変わらず続けている人もきっといるんだろうな。
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