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Cafetalk Tutor's Column

Fumiyo 講師のコラム

この時期だけの発酵途中ワイン: Federweisser

2020年9月22日 | 4 コメント



ドイツではFederweißer(フェダーヴァイサー)というこの時期だけしか飲めない発酵途中ワインがあります。発酵途中なので蓋は閉まっていなくて、倒さないで下さいと書いてあります。倒してしまうとシュワシュワと液体が出てきてしまい、ベトベトに。。。
発酵はどんどん進んでいくので、最初の方は甘いシュワシュワ葡萄ジュースでだんだん発酵が進んでいくと家の中で冷蔵庫に入れていても沈殿物が沈み、透き通ったワインになっていきます。なので、同じものを買っても発酵度合いでお味は全然違います。

8月にはイタリアからの葡萄のフェダーヴァイサー(画像左)がまず出て、9月になると国産のワイン地方のもの(画像右)が出てきます。我慢できなくて、いつも8月に最初に出るイタリアのから飲むのですが、まだイタリアのが家に残っていて最近バーデン地方のも手に入れたのでイタリアのものを飲んだあとに国産の方も試したくなって飲んでみたら、めちゃくちゃ甘くて美味しいです!ドイツ産葡萄、さすが!!!
(葡萄農家で働いていた経験のある友達の話では食用よりワイン用の葡萄の方が糖度が高いそうです)

これに合わせて食べるものがZwiebelkuchenという直訳すると玉ねぎケーキ。ドイツ版キッシュ、大量の玉ねぎ入りといった感じです。ワイン地方に住んでいたときは、この時期はレストランに行くと玉ねぎケーキとフェダーヴァイサーの組み合わせで皆さん頼んでました。(他の地方では存在しません)同じレストランでも勿論フェダーヴァイサーの発酵具合が違うので毎回お味が違います。普通にコップで出てくるのですが、濁ったりんごジュースにしか見えない感じのものです。

玉ねぎケーキはここ数年は自分でも作っていますが、生地に生イーストを入れて作るので私にとってはちょっと難関なのと気力がないと作りませんが。今年も1度くらいは作りたいなあとは思っていますがフェダーヴァイサーある時期に作れるかしら。

玉ねぎケーキ以外にもアルザス地方(今ではドイツ国境近くのフランス)辺りではFlammkuchen(フラムクーヘン:炎のケーキ)というものも食べたりします。薄いPizzaのような生地にサワークリームのようなものを塗り、玉ねぎとベーコンを乗せて高温のオーブンで焼いて食べます。フラムクーヘンは美味しくて結構好きな人も多いと思います。レストランでも年中出しているお店も結構あります。オリジナルはクリームに玉ねぎとベーコンですが、スモークサーモンを乗せてみたりも私もたまにやります。あと最近ハマっているのが、フラムクーヘンの生地をPizzaとしてトマトソース(イタリアン初級コースでご紹介しています)を塗ってモッツァレラチーズをちぎって乗せてオーブンで焼いてからバジルを乗せて食べてます。トマトソースに味付けもしていないのですが野菜の旨みが凝縮されているせいか、これだけで美味しいです。マルゲリータってレストランだと1番安いPizzaのイメージしかなかったのですが、案外美味しいですね。

フェダーヴァイサーの時期は、そんなわけで1日に1回はフラムクーヘンを食べているのでなかなか他のものを食べなくなります。楽して美味しい!(笑)



↑出来合いの玉ねぎケーキやフラムクーヘン。
忙しいときは買っておいてオーブンで温めて食べてましたが今年は出来合いは買うことなさそうです。




↑フラムクーヘンの生地でPizzaマルゲリータ!

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