《背景》
黒人の多い貧困地区に暮らしながら、富裕層の白人ばかりの高校に通う16歳の少女Starr。
2つの世界での別々のStarrをうまく演じ分けてきたが、ある日、パーティ帰りに車で送ってくれた幼なじみのKhalilが目の前で白人の警官に射殺されてしまう。
唯一の目撃者として警察で供述を求められ、事実をありのままに述べたにも関わらず、ニュースでは白人の警察官に同情的な意見ばかり。理解してもらえない悔しさに怒りを募らせるStarrに母親のLisaが述べた一言。
"Sometimes you can do everything right and things will still go wrong. The key is to never stop doing right.’”
「すべて正しいことをしていても時にはうまくいかないことだってある。大事なのは正しい行いを決してやめないこと」
人種差別という社会的な問題を扱いながらも、Starrと家族や友人たちとの会話はカラフルで力強い明るさが散りばめられている作品です。黒人特有の言葉や表現を除けば、文章的にはそれほど難しくありません。黒人が好む音楽やファッションなども垣間見えて大人が読んでも読み応え十分でしょう。
英語レベル:10歳〜
内容レベル:15歳〜
おススメ度:★★★★
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『英語のYA(ヤングアダルト)小説がすいすい読める!洋書多読リーディング』