今日は『春興鏡獅子』のご紹介です。
前回ご紹介したコクーン歌舞伎『三人吉三』と同じシネマ歌舞伎の一つ。
2012年に亡くなった18代目中村勘三郎さんの
最期の『春興鏡獅子』の舞台を映画にしたものです。
歌舞伎座公演ではお芝居のほか舞踊も演目にあり、
この『春興鏡獅子』も人気の演目の一つです。
長唄曲の演奏で演じられるもので、長唄三味線のお稽古でもよく取り上げられます。
『長唄』をご存じない方にもこういうのが長唄なんだと納得していただけると思います。
この曲はラストの『毛振り(長い鬣を大きくなんども振り回す)』のような
舞踊の見せ場も盛りだくさんですが、
三味線の聴かせどころもたっぷりあって楽しめます。
ちなみに、この舞台でタテ三味線
(唄方のとなり舞台の中央で演奏する)を務めているのは
私の所属する長唄『杵勝会』 の重鎮です。
全国松竹系劇場で7月24日(金)まで公開。