といった悩みをよく生徒さんから聞きます。会話レッスンを始めようか迷われている方、そして何より意見を求めてくる英語能力検定テスト(TOEIC、IELTS、TOEFLなど)を経験された方からよくお話をいただきます。
こういった方には何が足りないのか?はっきり言いましょう。
不真面目さ
です。日本はどうしても礼儀の文化であるため意見を問われた際に普段から心より感じている・思っていることを真摯に答えなければいけない、それができないのであれば口をつぐんでいたほうが良い、といった風潮があるように感じます。人によっては意識的に、また人にとってはそれが無意識に行われている方もいらっしゃるようです。
では対策方法は?
意見がまっぷたつに分かれる話題(死刑制度・マリファナ合法化など)を適当に選び、両方の立場からご自身の意見を適当に考えてみてください。その際にただ「~は反対・賛成です」だけではなく理由を少なくとも3つは考えましょう。あなたがそれを実際に信じているかは全く重要ではありません。そしてそれらの理由はあなたの意見を支持するものでなくてはいけません。
例)死刑制度、反対です。→ 理由︰1. いくら合法とはいえ報復行為の連鎖を生むような制度に到底賛成はできません。2. 冤罪である可能性が否定できないケースがあるのに死刑を執行してしまったらその人間には2度と自分の潔白を証明する機会が与えられません。
例)死刑制度、賛成です。→ 理由︰1. 被害者遺族の心情を考えたら、自分の家族を殺した人間がどこかでのうのうと生きているのを許せるとは思えません。2. 終身刑などはその人間を生かしたままにする。それには国税が使われます。これは完全な無駄と言えます。
いかがでしょうか?これを僕は今、このブログを書きながら5分ほどで「適当に」考えました(よく耳にする議論なので全て一から考えたわけではありませんが・・・)。ここにご自身の感情からして「~の意見は到底肯定できない」といった要素は全く不要です。特に時間が限られているTOEICのSpeakingなどでそんなことをしていたら回答時間が終わってしまいます(問10・11の準備時間はたったの15秒です)。
英語文化ではこういったことを小学校の段階から行っています。そういった文化で話されている言語の能力テストなわけですから、文法の理解・発音といった機械的な技術の他にこういった心構えのもとにお話をする準備ができていなければいけません。
究極的に言えばこれは英語が話せるかどうかの問題ではないのです。こういった考えのもとにTOEIC Speakingのレッスンを僕は行っています。10・11問目がそれにあたりますね。眼の前にあることを答えれば良い前半とは違った技術が求められます。レッスンでお待ちしております!