今月の
シネマ歌舞伎~月一歌舞伎は坂東玉三郎さんの舞踊2題です。
玉さま(私はそう呼べるほどのファンではありません)の代表作とも言える 長唄『鷺娘(さぎむすめ)』と
人形浄瑠璃を模した『日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)』。
2005年の公演映画というので、長唄『鷺娘』を目当てに行ってきました。
長唄『鷺娘』は演奏者にとっても人気の曲です。
玉三郎さんの『鷺娘』は舞台も観ていますし、TVなどの映像も観ていますので、長唄連中や後見さんに目を向ける余裕。
2005年の公演とあって、皆さんちょっとづつ若くて、先日一周忌を迎えた杵屋祐光さんも演奏していて、
感慨深いものがありました。
『日高川入相花王』は初めて観ました。良かったです。
所謂、「人形ぶり(操り人形のように踊る)」なんですが、このクオリティーが凄いんです。
玉三郎さんの清姫はもちろん凄いのですが、船頭の市川九團次さんはちょっとした仕掛けがあって、
まるで人形浄瑠璃を観ているようでした。
月一歌舞伎上映館では7月4日まで。