前回のコラム、「クレソンとコーヒーはいかが」に引き続き、イギリス人ネイティブとのやりとりでの失敗談等のエピソードをお伝えします。
前回はわたくしとしたことが、クロワッサンとクレソンを聞き間違えたのですが、今回はそのネイティブさんと話をしていて、その人が生まれて初めてタコを調理したいらしく、タコ焼きの本場大阪に住んでいる私にタコの調理法についていろいろ聞いて来ました。「6センチくらいの赤ちゃんタコを20匹くらい買ったんだけど、何分ゆでたらいいのか。」「内臓は取ったほうがいいのか。」「スミはどうしたらいいのか。」などなど。。。そんな小さいタコ、どうしたらいいのかよくわからないので、「内臓とか適当に取ってタコが赤くなるまでゆでたらいいんじゃない?」と回答しました。そしてタコのさばき方のyoutubeビデオ(大ダコ用)を送りました。すると、しばらくして、「そんな小さいタコの内臓をさばくのはnightmareだ!もうそのままゆでる! 」というので、まあ、大丈夫でしょうと思って、「そうしてみたら。」と言いました。
タコがゆであがったころ、「chewyすぎる!まずい!!!一匹以外全部捨てた!」と言ってきました。OMG!!!
タコをゆでてそんなにまずかったのかとおどろきながら、19匹のタコをイメージしながら「octopuses、無駄になったね。」と言いました。すると、「タコの複数形はoctopusesじゃない!ocutopiだ!」というのです。
なるほど~そうか、、と思っていたら、しばらくして、「すまん!念のため調べたら、こっちが間違えていた!Octopiはネイティブがよく言うけど、まちがえた解釈が広まって誤用が広く使われているんだって。Koyukiの言うoctopusesが正しい!」というのです。ほほ~!
このようなメッセージが送られてきました。
octopi
containing error; mistaken; incorrect; wrong:
an erroneous answer.
日本語でも誤用の方が広く使われていること、ありますもんね。
「新しい」ははるか昔、「あらたしい(あらたし)」の誤用「あたらしい(あたらし)」が広まり、正しい言い方より広まったので、だんだん誤用だった「あたらしい」が正しい日本語になりました。
いつか、かなりよく使われているoctopiの方が正しくなる日が来るのかもしれませんね。
Koyuki