※このコラムは、
ふだん日本のテレビや新聞、ネットで見たり聞いたりする広告を通じて
日本語や日本人について考えるコラムです。
もうすぐクリスマスです。
昔、と言ってもはるか昔、
昭和(しょうわ)の時代は、
クリスマスになると
街は人であふれていました。
サラリーマンは、
年末は、クリスマス会だ忘年会(ぼうねんかい)だと言って
毎日飲み歩いていました。
今、クリスマスの街の風景(ふうけい)は変わりました。
むしろ、家族と一緒に、
あるいは友人や恋人と一緒に静かに過(す)ごす、
というのが今のクリスマスの気分ではないでしょうか?
バブルの時代、
クリスマスの気分を盛り上げた
有名なテレビ CMがあります。
https://youtu.be/iUmTrRV1jyw?si=L74nAQAnmEusEjm6
山下達郎の「クリスマスイブ」という曲でも有名ですね。
1988年の作品です。
私と同期入社(どうきにゅうしゃ)の
クリエーティブ・ディレクターが作りました。
私は、クリスマスが近くなると
必ず、このCMを思い出します。
あの時代、
私はすでに30代で、家族がありましたが、
クリスマスが近づくと
会社の若い人たちが、
みな、恋人との時間や、新しい出会いに
胸を膨(ふく)らませていることが私にも伝わって、
私も、楽しい気持ちになりました。
このCMを見ると、その頃のことを思い出します。
昔よく聞いていた音楽を聴くと
そのころの気持ちが甦(よみがえ)るように、
広告も昔の自分を思い出させてくれます。
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KOBA
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