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Cafetalk Tutor's Column

Keisuke.H 講師のコラム

I was a bocchi.58 塾睡(じゅくすい)

2024年11月17日

「どうしてそんなに不真面目なんだ!」
親が言うたびに僕は思った。
実業高校出身の父に真面目がどうこう言う資格はない。
学校なんて給食さえ食べられれば十分で、
授業中は机に突っ伏して夢の中。
 
テストの順位が3位から5位に落ちたけど、
それがどうかしたのだろうか?
トップ争いからちょっと降りただけだ。
でも、親にとってはそれが大事件らしく、
地元で有名な集団塾に強制送還された。
1学年7クラスもあるスケールの大きさ。
僕は当然、上から2番目のクラスに放り込まれた。
 
「上から2番目って結構良いかも?」
と淡い期待を抱く間もなく、
大量のテキストが自宅に届いた。
その山を見た瞬間、僕の中学生活は終了した。
その瞬間、僕のやる気スイッチはオフ。
こうして誕生したのが、「塾睡(じゅくすい)」だ。
塾で寝る。これこそ僕の新たなスタイル。
 
夜遅い授業の送迎を親がしてくれたけど、
感謝なんてしない。
なぜなら、僕が勉強しなくても上位クラスなんだから。
お金の無駄だよ、親には悪いけど。
そんな反抗期全開の僕、授業中は基本的に夢の中だった。
 
そして迎えた模試の日。
偶然、転校前のチバ君に再会した。
彼はスカートめくりが趣味だったけど、
塾では最下位クラスにお引越しして頑張っていた。
僕はその日、体調不良を理由に模試を早退。
正直、あのクラスで頑張るチバ君を見て安心した。
 
ちなみに、その後、僕は塾を辞めた。
親がかけたお金? 
それは「授業料」じゃなくて「睡眠料」だ。
おかげで、授業中に快適に寝る術を完璧に身につけた。
でも、塾通いは無駄じゃなかった。
「塾とは、バカが頑張り、賢い人が寝る場所」という真理を学べたからだ。
これが本当の学びってやつじゃないかな!

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