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Tutor Yuki.Kyoto 's Column

依存と自己犠牲を終わらせる方法

2024-11-07

こんにちは、氣功師の有岐です。

 

今日は、「依存」のお話。

依存と聞くと、相手に自分の100%のエネルギーを渡してしまう印象がありますが、依存には「相互依存」と「共依存」という2つがあります。

 

その違い、ご存じですか?

 

依存は生きている限りなくすことはできないものです。

あなたが知っている「依存」、それはきっと、「自分の心の安定を自分以外の

外部にあけ渡してしまい、あなた自身が外側から左右されてしまう物」ではないですか?

 

本日は、依存についてのメカニズムを知ることで、自分の今の状態と照らし合わせながら、「なんだ、そうだったのか」と

他者との良い関係を築く事ができるお話です。

 

 

1. 相互依存 (Mutual Dependency)

相互依存は、お互いに尊重し合い、支え合う関係のことです。

どちらも自立し、相手に依存しすぎることはありません。

 

◆相互依存の特徴とは?

  • 自立した個人としての自分:相互依存の関係では、自分自身の軸(自己肯定感と境界がしっかり保たれている)がしっかり保てているため、相手がいなくても不安になることはないのです。自分の「価値や感情」は自分の為に守る事を知っていて、だからそこ、自分の人生に責任を持っています。
  • 相互のサポート:相手のためにサポートをすることもありますが、それは一方的な犠牲ではなく、お互いに「支え合う」ことを目的としています。
  • 共に成長する関係:お互いの長所や成長を喜び合い、尊重して励まし合うことで、二人の間に安心や信頼を生む関係が育まれます。そして、そういった関係でのみ、お互いの考えを「あなたはそういう認識なのね、私はこういう方向からの認識なの」とテーブルに双方の考えを出して、そこからどちらでもない「第3の案」が生まれます。これは、双方の考えの着地点を取るのではない、さらに新しい考えが出る関係なので、会社などの組織においては従業員がそういった組織になっているのかどうかが会社発展のカギとなります。

例えばパートナーや友人、同僚との関係において、自分も相手もそれぞの足でしっかりと立っている。そして何か困ったことがあれば、どちらかが一方的に「くれくれ」ではなく、双方でサポートし合い助け合える関係です。

その関係の中でこそ、安心感や安定感を得る事ができ、一緒に成長する事ができるのです。

 

 

2. 共依存 (Codependency)

 

「依存」と聞くとこちらの考え方が一般的ですよね。

 

共依存は、

相手に過剰に依存し、自分を犠牲にしてまで相手を優先する関係。

自分の価値が相手次第になることが多い。

 

つまり、共依存は、一方または双方が相手に過剰に依存し、自己の価値や感情を相手に委ねてしまう関係です。

自分が価値ある存在であるかどうかを相手の評価や態度に頼ってしまいます。

思い当たる事はありませんか?

 

共依存の関係では、しばしば一方が他方の感情や行動に強く影響され、自分の意思や幸福を犠牲にしてまで相手に尽くすことがあります。

相手が満足しているときは安心感を覚えますが、少しでも相手が不機嫌だったり、満たされていなかったりすると、自分も不安定になる。

だから、いつも相手に振り回されてしまうのです。

 

だから、この癖によって、自己が見失われ、相手なしでは自分を保つことが難しくなることが多いです。

 

なぜそんなことが起こるのかというと、

他者への過度な「執着」です

 

恋人や家族に対して、無理をしてでも相手のために尽くすことが当たり前になっていませんか?

例えば、恋人が望むままに行動し、自分の意見や欲求を後回しにしてしまうと、次第に「恋人がいないと自分がダメになる」というように感じやすくなります。

この状態が「共依存」なんです。

 

 

他者への過度な依存や執着はこころの安定を乱してしまい、相手との間にいつも「苦しみ」を生み出す結果になります。相手への執着が強くなると、相手の存在に縛られて自己が不安定になり、自分を保つことが難しくなることがあります。

 

それは、「自分という価値を認めて欲しい!」という「渇愛」から生まれ出ていて、

その奥底には、自分には価値がないというような「劣等感」があります。

 

どうしたらこの循環から抜けられるのかは、もう少し後に書いていますよ。

 

◆共依存の特徴とは?

  • 相手の評価に左右される:共依存では、自分が価値ある存在であるかどうかを相手の評価や態度次第になってしまいます。相手が満足しているときは安心感を覚えますが、少しでも相手が不機嫌だったり、満たされていなかったりすると、自分も不安定になります。
  • 自己犠牲の繰り返し:共依存の関係では、しばしば自分の欲求や感情を抑え、相手の望むままに尽くすことを繰り返します。このため、自分の本当の気持ちや希望「自分はどう生きたいのか」が見えなくなり、自己が失われていく感覚に陥りやすくなります。
  • 分離不安や孤独感:共依存の関係では、相手がいないと「自分が不完全である」ように感じ、不安や孤独感が強まります。そのため、相手から少しでも離れると不安を感じ、関係が切れることを恐れるあまり、相手に無理に合わせることが増えます。
 
 

3. 自己犠牲 (Self-Sacrifice) とは?

自己犠牲とは、相手のために自分の幸せや欲求を犠牲にしてしまう行為です。

 

共依存の関係では、自己犠牲がしばしば見られますが、これは「相手のために自分が犠牲になることで、相手から必要とされたい」という心理から生まれます。

しかし、自己犠牲を繰り返していると、自己が消耗していき、心が疲れてしまう原因になります。

 

これは男女関係だけでなく、家庭の中の親子関係でも多くみられます。

私個人の意見としては、この激流の速さと消費の社会の中で子供を持つ母親が昭和のような母親業を求められたら、だれでも自己犠牲に陥ってしまうような気がします。

皆様はいかがですか?

 

◆自己犠牲の特徴とは?

  • 自分を後回しにする:自己犠牲は、相手の気持ちや欲求を優先し、自分の感情や欲求を後回しにすることが当たり前になります。
  • 無理をしてしまう:相手に合わせようと無理をし、自分の時間やエネルギーを削ってでも相手に尽くします。しかし、その結果として自分が疲れ果て、心が不安定になってしまいます。。
  • 自己の価値を他者に見出す:自己犠牲を繰り返すことで、「他者に必要とされること」を通してしか自分の価値を感じられなくなりがちです。家でも会社でも「他者に必要とされる事」を基準に生きていると、燃費の悪い車にガソリンを入れても入れもすぐ消耗するかごとく、疲れ果ててしまいます。

たとえば、親が子どものために自分のやりたいことをあきらめたり、仕事や趣味を自分の人生の後回しにしたりすると、どうなると思いますか?

良かれと思ってした選択が、子どもに依存する気持ちが強まり、最終的に親自身が「子どものために尽くすことでしか自分の価値を感じられない」そう感じたり、

自分の人生を生きてこれなかった後悔やくやしさを感じる事になったりします。

このように、自分を犠牲にしてまで相手に尽くすことが自己犠牲です。

 

 
 
 
4.依存と自己犠牲から抜け出すプロセスとは
 
今までの話で、依存の仕組みが明確になりましたよね。
実は私たちは「死にたくない」という生命維持の思いから、オートマチックな心の反応で生きています。
もし、リテラシーや認識を意識していなければ。
 
無意識に脳を止めている場合ではなく、もう意識的に人生を生きていく時です。
 
依存していない人、どんな人が浮かぶでしょうか?
誰かに精神的、物質的に100%頼っていない人、かっこいいですよね。
 
心の状態が安定している人、それは偶然そうなっているのではありません。
「知っている」のです。
 
人間は依存なしで1人で生きれる人は1人もいません。
依存が悪いのではなく、その質と量です。
心が安定している人、それは依存を「分散」しているからです。
仕事、恋愛、趣味、個人的な探求・・・
 
精神の安定の依存を一か所に集中していないのです。
例えば、「お金」への依存にだけ集中しているとどうなるでしょうか?
会社での悩みが人生分け目のように感じるだろうし、パートナーとの関係もいつも不安と恐怖で自己価値を見失ってしまいがちです。
 
自分の心の安定を自分以外の外部に渡してしまう事、外部の条件で自分の幸不幸が決定してしまうような状態をもう終わりにしましょう。
では、どうしたらよいのか、そのプロセスを以下に書きますね。
 

相手がコントロールや押し付けをしてくる場合でも、こちらから良い相互依存の関係を築くためのプロセスがあります。こうした相手とは、まず自分を守りながら柔軟な心を持つことが重要です。以下、プロセスと考え方をまとめました。

 

 

 1.境界線を明確にする

自分の意見や感情をはっきりと伝え、自分の「限界ライン」を守ることが大切です。無理に相手に合わせたり、自分の考えを抑え込むと、関係が一方的になりやすくなります。

  • 実行法:例えば、「自分はこう感じている」と言葉にして伝え、相手が否定的な反応をしても感情的にならないよう心掛けます。物事は「ボールのような球体」です。同じものを見ていても、自分が見ている視点と相手が見ている視点がは異なります。当然、見え方が違っているのだという事を自分の方で認識する事が大切です。相手の視点ばかりに同調していると、相手はいつも「あなたが自分の視点に合わせてみるだろう」という事が当たり前になってしまいます。繰り返し、自己表現をすることで、相手が境界線を認識しやすくなるのです。その場を「ことなかれ」で納めていませんでしたか?相手が怒りの感情を出すことを恐れないでください。大丈夫です。大切なのは、「冷静さ」。感情で意見を言うのではなく、淡々と「自分はこう思っている」と自分が見える視点をテーブルに乗せるだけです。そして、相手の意見もテーブルに乗せてから話を進めればいいと、自分の意見を境界線を引いて守りながら冷静に話してみて下さい。一度やってみると、相手も初めは感情を出しても、落ち着いて話が進められる事が体験できるでしょう。

 

 2.相手の意見を尊重する態度を持つ

自分の意見を尊重してもらうためには、相手の意見も「相手の価値観」として尊重することが大切です。

たとえそれが自分と異なる意見であっても、価値観の違いを「視点が違うという事」と受け入れることで、お互いの尊重が築かれます。

  • 実行法:「それもひとつの考え方ですね」「なるほど、そういう見方もありますね」と相手の意見を一旦認め、相手の意見を受け入れる姿勢を見せましょう。言いにくい相手であれば、「そうなのね」とだけ言って、そこで一旦黙ってみて下さい。あなたは相手の意見を聞いたからと言って、100%それを受け入れなければならない事は、全くありません。視点が違う意見を聞くという事だけです。あなた自身の意見はあって当然です。自分を守りつつも、相手への尊重を示すことで、相手も少しずつ受け入れやすくなってくるのです。

 

 3.相手の行動ではなく、自分の感情にフォーカスする

ここは重要ポイントです。

相手と話をしている時、つい相手の言葉、表情外側ばかりに意識がいきますよね。

 

相手にコントロールされそうになるとき、相手の行動ではなく「自分がどう感じるか」に焦点を当てましょう。

 

その時、自分が何を大切にしているのか、どう感じているのかに注意を向けると、相手の干渉に対して冷静さを保てます。

これは練習が必要です。初めは話しながら

「あ、自分は今感情的になっている、自分の正しさを相手にわからせてやろうと躍起になっている」

そんな風に、もう一人の自分が外側にいて自分を見ているような感じで、自分を客観的に観る訓練をしましょう。

 

相手の言葉を聞いて、自分の対立意見を押し通すというやり方ではない、他の方法を知るのです。

相手からの意見を聞いて、あなたが感じた事を落ち着いて素直にゆっくりと話してみましょう。

例えば、相手の話を聞いて「で、あなたはそれでどう思ったの?」と疑問が出てくるかもしれませんよね。

 

じつは「自分がこう思っている」を主張するより、相手がその事に対して「どう思っているのか?」「なぜそう思たのか?」を聞く事で相手は自分の意見を聞いてもらえたと感じ、結果、あなたの意見も耳を傾ける余裕がでるのです。

 

まず自分の感情をコントロールできるようになれば、相手の意見を受け取る余裕が出来てきます。自分の感情が冷静でいる事、それには自分がどのような感情であるのか、何を思ってその感情が出たのかを認識する事が大切です。

 

           

まず、「想い」があって、そこから感情がでるのです。

感情がパッと湧き出た時は、必ずその前に「想い」があります。

 

その時は無理でも、一人になって感情が収まった時に、「なぜ感情がでたのだろうか?」と自分を観察してみて下さい。

きっといつも同じ事で同じ感情が出ているはずです。自分の感情が起こるパターンを知る事で、冷静な心が少しずつ生まれてくることができるのです。

 

 

  • 実行法:「あなたがこう言うことで、私はこう感じている」と伝えることで、相手が自分の影響力を認識するきっかけになることがあります。反論ではなく「感情表現」を意識することが、コミュニケーションを円滑にします。

 

 

 4.期待を小さく持つ

相手やが変わる事を期待しない。

状況がすぐに変わるミラクルを期待しない。

 

変わりにくい相手や状況に過剰な期待を持つと、こちらが疲弊しやすくなります。

期待を最小限にし、「関係を少しずつ良くする」気持ちでいることが良い距離感を生みます。

  • 実行法:たとえば、些細な改善や一瞬の理解を「今日はこれでいい」「自分は今で大丈夫だ」と、‟大きな張りぼてで作った自分”ではなく、今のあるままの自分「どうしようもない自分」で大丈夫だ、それ以外ありようがないから、と‟小さな自分”で満足するようにすると、心はいつも安定します。そして同様に相手に多くを求めないようにします。「今日は少し良い会話ができた」といった小さな成果を喜ぶ心構えが自分にも相手との関係にも安定感が生まれます。

 

 5.時間をかけて信頼を築く

良い相互依存を築くためには、時間がかかることを理解しましょう。

相手がこちらを信頼し、互いの意見を尊重するようになるには、少しずつの歩み寄りと誠実な姿勢が大切です。

  • 実行法:急がずに、少しずつお互いの理解を深める対話を重ねましょう。感情的な反応を抑え、冷静でいることで、相手がこちらに対して次第に信頼を持ちやすくなります。
 

 

 6.執着している事にきづく

執着とは「こうなって欲しい」という期待する事から生まれる苦しみです。

 

ちょっと難しいですが、執着は「自分(自我)」、つまり固体の自分という存在があると考える事から生まれます。

例えば、「暗い」という概念も「明るい」という概念がないと生まれませんよね。

一つの概念があるという事は、その反対の概念、比べる反対の概念が生まれる訳です。

 

「私」がいるということは、私という固体以外の存在がいるから生まれる概念。

それは、私が他から切り離されているという感覚ですよね。

 

初めに「依存を失くすことはできない」と話したのは、私たちは実は「個」ではなく、‟循環してつながった存在”であるからです。

例えば、生きる為に私たちは水や他の生き物の命を頂かなければ生きられませんよね。空気も同じ。

全ての存在は「循環の中」で生きています。

1つだと思っている私の体も、その中にはものすごい数の細胞が一つ一つ生きています。

細胞に私自身が命令する事は出来ないですよね、という事は、それらは「私」と思っている存在の中にある生命です。

もっと言うと、細胞を小さく小さくしていくと、私たちは「素粒子」という小さなエネルギー「波の集合体」です。

 

なんとなくその場の雰囲気がわかるとか、何かいい事が起こりそうだとか、緑に囲まれると気分がいいい・・それらは見えない波動領域で私たちが循環しているから。

 

 

自分が他と分離していると考えると、「自分の生命の為に相手をコントロールしないと」とか、「競争して何とかしよう」、とか、逆に「されないように」などの孤独や怖れが出てきます。

ちょっと想像してみて下さい。

あなたは赤ちゃんを抱っこしています。そして一緒に楽しく過ごしたいと思っています。どうすればいいか知っていますか?

まだ言葉を理解できない赤ちゃんは、あなたの心の状態全てを感覚で受け取ります。

心のそのままが伝わります。

赤ちゃんを眠らせたいなら、こちらがゆっくりした気持ちでいるとだんだんそれが伝わりますよね。

 

それと同じなんです。

自分が自分がと「くれくれ」期待をしていると、その世界で生きる事になります。

自分と同じ波動の世界を自分で作っているのです。

 

良かれと思ってしている「犠牲」は自分をすり減らすだけで、自分の相手も幸福感を感じる事はありません。だって自分は「枯渇しきっている」から。

それと同じ枯渇した世界を自分が作り出すのです。

そこには2つのエネルギー、「犠牲と搾取」しかないから。

 

  • 実行法:相手がどういう反応をしようとも、自分の感情や価値観を大事にすることを第一にしましょう。「相手を変えたい」と思わず、自分の在り方を整え、関係が自然と落ち着くのを待つこと。
 

私は月に1度、そんな心を内観する場所を作っています。

参加は無料。ただ自分の心を観察する場所です。

ゆっくり呼吸をしながら、自分の心を静かな水面にイメージしてみると

だれでも波紋が波打っています

誰かがとか、環境が・・・ではなく、この心の不安や怖れなどを感じて「モヤモヤする」波紋が心の深くにある、それをただ冷静にじっと見つめてみる、そんな瞑想です

 

 

心の内観する瞑想、初めての方でも大丈夫!

一緒に心を整えてみませんか?

参加は無料です。誰でもwelcomeです??

 

 

心の観察瞑想

~自分をメタ化するマインドフルネス~

毎月1回開催

第一土曜日 20:00~(2時間)

*zoomでのみんなで瞑想です

参加費:無料??


参加お問合せは↓

                  エンパワlabo 




苦しみの原因は、私たちが何かに執着することから生まれます。


けれど、その解決方法は外ではなく、自分の内面にあります。

まずは自分を知り、自分のエネルギーを信じることから始めましょう。

そして、自分自身を頼りに進んでいくことで、苦しみを手放すことができるのです。



今回もいつものように長くなってしまいました

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。

コメントや質問、感想等、頂ければ、うれしいです??

 

あなたの心の安心の一滴になれたらうれしいです。

氣功師の有岐でした

 

 

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