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秋の日の音楽会♪

Oct 12, 2024

秋は音楽会にもぴったりの季節ですね。
今日は地歌(じうた)の演奏会に行ってきました。

菊央雄司地歌演奏会Ⅱ 2024年10月12日 東京:紀尾井小ホール

地歌は、三味線をひとりで弾きながら歌います。これだけ聞くと、地味な感じがするかもしれませんが、そうでもありません。


1曲目は地歌の最初の曲といわれる「琉球組」(17世紀初めまでに成立)。
弾きっぱなし歌いっぱなしの難易度の高い曲ですが、声が良い方だと、声と三味線の技術を堪能できます。今日の演奏はお手本のようなすばらしい演奏で、江戸初期の三味線の音世界にどっぷりつかりました♪

2曲目は地歌の有名曲「雪」(18世紀後半に作曲)でした。
凛とした雰囲気の漂うしっとりした曲で、地唄舞としても舞われる曲です。ですが、今日は、三味線に加えて箏と胡弓の合奏だったので、にぎやかでアットホームな雰囲気でした。楽しかったです。

3曲目は最近作曲された日本歌曲「あさみどり」(原かずみ作詞・高橋久美子作曲)。
三味線はなしで、低音楽器の十七弦箏・薩摩琵琶・篠笛・歌という編成でした。平安時代に書かれた『更級日記』のエピソードを元にした曲だそうです。
地歌の演奏会なのに三味線を持たず、菊央さんが舞台の中央に立ち、声楽家のように独唱しました。地歌の歌い方なのだと思いますが、持ち前の豊かな声で表現力豊かに歌われ、会場は優しい雰囲気に包まれました。

地歌の古典曲と歌の魅力を再認識した1日。秋の午後、新しい魅力を発見して楽しい時間を過ごせました♪

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