NHK大河ドラマ「光る君へ」を毎週見ています。
この前の日曜日(本放送)は、新型コロナに罹患して見そびれていました。ようやく元気になりましたので、今日になって視聴してみたら…
最後の最後に、主人公のまひろ(のちの紫式部)が物語を書き始めました。『源氏物語』の始まりも近そうです。
さて、一つ前の回では、ちょっと面白い音楽エピソードがありました。
一条天皇が笛を聞かせてくださっているのに、藤原道長の娘はお顔を見ようともせず、「笛は聴くものですから」という塩対応。
いや、聴くものって、そのとおりだし、かわいいから許せちゃうけど、それ言っちゃだめだよね。普通は、演奏会でも何でも、音が出ているほうを見て聴くよね。と、ひとりであたふたしました~
そして今回。
道長の2人の妻のそれぞれの息子が、一条天皇の御前で順に舞楽の童舞を舞う、という興味深いイベントが繰り広げられました。
ところで、私が大学で日本音楽史を教えていて問題となるのが、漢字です。
なにしろ読み方が現代と違って読みにくい。
「読めません!」という要望が多い場合は、積極的にふりがなを振っています。
今回の場合だったら、雅楽(ががく)の舞楽(ぶがく)の童舞(わらわまい)となります。
雅楽は、奈良時代の頃に始まった音楽種目。
雅楽の中には、管弦(かんげん)や催馬楽(さいばら)などいくつかの種類があり、その一つに、舞楽(ぶがく)があります。舞楽は、豪華な衣装を身につけ、管弦の伴奏で優雅な舞を舞います。
舞楽の舞い方によって、走舞(はしりまい)や平舞(ひらまい)などがあり、子どもが舞うのが童舞(わらわまい)です。
番組では、本格的な雅楽合奏が映し出され、かわいい男の子がみごとな装束に身を包み、しっかりと舞っていました。
テレビドラマで子どもの舞楽が見られるとは。これを見ただけでも大満足♪
ネット情報では、今回の曲と舞はオリジナルだとか。現行の舞楽をお手本に創作されたものだそうです。ストーリーもかなり脚色されているようなので、音楽もすべて創作というのは、筋が通っていますね。
今回の曲目は、雅楽の新しいレパートリーとなって、これから伝えられていくのかもしれません。
ストーリーも音楽も目が離せません。もうすぐ次の日曜日。続きが楽しみです。