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Cafetalk Tutor's Column

KOBA 講師的專欄

[広告に見る日本語と日本②] 日本人の同調圧力(どうちょうあつりょく)~仲間はずれがこわい

2024年7月15日

※このコラムは、

 ふだん日本のテレビや新聞、ネットで見たり聞いたりする広告を通じて

 日本語や日本人について考えるコラムです。

 

同調圧力(どうちょうあつりょく)とは、

集団(しゅうだん)の中で、

他のメンバーと同じ言動(げんどう)をとるように求められる

暗黙(あんもく)の(目に見えない)プレッシャーのことです。

 

よく、日本人は同調圧力(どうちょうあつりょく)が強い、と言われます。

同調圧力(どうちょうあつりょく)は、日本だけではなく

どんな国にもあるものだと思いますが、

日本は、狭(せま)い国の中に、

日本語を話す日本人が大多数(だいたすう)という
独特(どくとく)の歴史(れきし)を持つ国なので、

とりわけ、周囲(しゅうい)の意見や行動に気を配る、

という文化があるのだと思います。

 

広告でも、

この日本人の同調圧力(どうちょうあつりょく)の強さを

利用することで

商品名や会社の特徴(とくちょう)を、

見る人の記憶(きおく)に残(のこ)そうとする広告が多く見られます。

 

https://youtu.be/kLNJVsoGcqs?si=LPrg8xN7FWZEFkC6

 

もっとも古く、

また、私の印象に強く残っているのは、

「白子(しらこ)のり」の広告です。

「白子(しらこ)のり」を知らないために、

周りの人から驚(おどろ)き呆(あき)れられる男性を描き、

仲間はずれにされることを恐(おそ)れる日本人の気持ち、

自分だけが知らないということを恥(は)ずかしく思う気持ち、を

たくみにとらえた広告だと思います。

 

この手法は、

その後も、多くの広告に見られます。

「SKY」という会社の仕事の広がりを知らないと、

(まわ)りの人から白い目で見られる※男性、

 

※白い目で見る …  冷たい目で見る

 

https://youtu.be/FJSxbXot7R8?si=KmmjRZdNI2mXJXG_

 

冷たい緑茶(りょくちゃ)のおいしさを知らないために、

外国人にさえ、非難(ひなん)の眼差(まなざ)しを向けられる男性、

 

https://youtu.be/GH4NzQm_ON8?si=bq0G12mMcxPE_sFV

 

 

いずれも、見る人に、

それがもし自分だったらいやだ、という気持ちを起(お)こさせることで、

広告が伝えたい企業のスケールや、商品の特性(とくせい)を覚えさせる広告です。

 

他の国にも、同じような広告があるのでしょうか?

あったら、ぜひ教えてください。

 

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KOBA
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