いよいよ夏休み目前となりました。
「さあ夏休みだ! 子どもにはこんなことに取り組ませたい!」と、ついつい大人が御膳立てをしてしまいがちです。
しかし、「夏休み」は「休み」なのです。
気合を入れずに、おおらかに夏休みを迎えたいものです。
あれもこれもと欲張ることなく、子どもが「しっかり休んだな」とか、「楽しかったな」とか、「よく遊んだな」とか思える夏休みを目指したいと思います。
そのように子どもが思うには、子ども基準での有意義な時間だったかがポイントです。
親側から見た有意義な時間ではなく、子ども側から見た有意義な時間であったかが評価規準です。
夏休みは自分が本当にやりたいことをする。
やりたいことを時間を忘れて没頭する。
そんな休みにしていきたいものです。
やりたいことが見つけられないときは、ボーとしていても大丈夫。
しっかり休むことで、次へのがんばりのエネルギーになります。
とはいうものの、まったくのほったらかしではいけません。
親として、夏休みという機会をとらえて、いろいろと子供に刺激を与えていくことが大切です。
もちろん基本は、決まった時刻に起きる。決まった時刻に寝る。といった規則正しい生活習慣を守ることですが、時には一緒に夜空を見上げたり、一緒に朝日を見たりしたいものです。
川の上流を探ったり、夕立の境目を一緒に探しに行ったり、虹を追いかけたり、太陽が沈むのを静かに一緒に見たり・・・
いろんな経験を、子どもに投げかけていきましょう。
学校からの宿題は、子どもと相談して、早めに終わるようにスケジュールし、それ以外は、何をしようかと自分で考える時間を十分に保証する。
したいことに没頭させ、遊びきらせ、十分力を蓄えたうえで2学期を迎えさせましょう。
決して夏休み中に疲弊してしまうことがないように。