「思いやり」とは本来、相手や自分に対して
身体的や精神的、また感情的に苦痛な
部分を和らげるために全力を尽くす…とあり
ます。
これを、良かれと、行き過ぎた思いやりで
「重い槍」にしてしまった私の苦い過去
のお話しです。
母の介護をしながらフルタイムで営業の
仕事をしてました。まず余裕が無かったんでしょう。
お金も気持ちも営業成績も…
そんな中でも、体の弱った母に対して
最低限よりちょっとだけ上の生活をさせて
あげたく、食事や入浴介助、トイレ介助
など、母が不安にならないように心
がけてました!
そんなある日の夜、母から話があると
言われ、夜勤で疲れた私はそれでも
話を聞いてあげようとだけ思いました。
母も眠たかろうに、力を振り絞って話した
事は!
「あなたのその気持ちが重いんよ。私はまだまだやれる。自分を大事にしなさい」
でした。一瞬!時が止まりました。
これは、まさしく、重い槍だったんですよ。
それからというもの、私は相手の状況見ながら、何ならたまに、聞きながら
重い槍を振りかざさないように気をつけるようになりました。
全力で話してくれた母こそが、私に取って
思いやりある行動だったんですね…
by:keiko.A