こんにちは。
今日は、『【中学受験】1科目受験はありかなしか?問題』をテーマに書いていきたいと思います。
中学受験でも1科目受験が可能な学校が増えてきています。
では、実際に受かりやすいのでしょうか?
残念ながら、多くのケースでは4科目受験をおすすめします。
それは、1科目受験を希望する場合は、かなりその科目がずば抜けている必要があるからです。
そこそこ得意程度では、合格には厳しい印象があります。
2024年入試の首都圏入試の結果もちらほら耳にしていますが、その結果を聞いていても1科目入試選択者よりも4科目受験者の方が受験成功率が高いです。
1科目受験を検討する場合、4科目勉強するよりも1科目だけならなんとかなるだろうという考えのことが多いようですが、現実はやさしくありません。
入試本番で、受験生さんがそこそこできたと感じていても落ちることが多いのが1科目入試です。
もし、1科目受験で合格を狙うのであれば、(第3者目線で)その科目はずば抜けてよくできることが前提です。
それも、成績は小学校6年生春先までの成績ではなく、小学校6年生夏以降できれば秋以降の成績でライバルを大きく引き離している必要があります。
というのも、大手塾の模試の問題構成が、小学校6年生春先までは塾で習ったことの確認という意味合いが強いからです。
全問題に占める入試問題に近い応用問題の割合が低いのです。
そのため、思考系の問題を出す学校さんの合格結果と連動しにくく、また1科目入試の試験結果の判定にも使いにくいのが実情です。
それが、小学校6年生夏以降、特に秋以降が応用問題の占める割合が高くなってくるので、入試問題と比較する上で参考にできるのです。
今まで算数の成績が良かったので、1科目受験で行きますとおっしゃられることもあるのですが、小学校5年生あたりの成績で決められている場合は、かなり楽観視した設定なので、おすすめしません。
小学校6年生の夏・秋以降の結果を見ながら慎重に決めていただければと思います。
基本的には得意科目がある場合でも、4科目受験での入試をお勧めします。
4科目総合で決める場合は、多少どこかの科目で失敗したとしても別の科目で挽回できることも多いからです。
入試問題の難易度は年度によって全く違います。
場合によっては、問題構成もガラッと変わることもあります。
自分の将来を決める試験の命綱を一つにしてしまっておくと、つまづいた時に挽回ができない可能性が高いのです。
1科目受験って楽そう!と、どうしても思ってしまうのですが、王道受験の4科目受験でなるべく受験勉強はすすめていくことをおすすめします。
急がば回れです。
4科目入試の方が入試本番でのリスク分散になります。
本日もお読みくださり、ありがとうございました。