NHK大河ドラマ「光る君へ」を毎週見ています。平安時代の音楽が描かれるかな~と期待して見ていますが、物語はどんどん進み、登場人物も音楽を楽しんでいる暇はなさそうです。
今回、まひろ(のちの紫式部)は、父親が職を得られず生活が困窮し、働きづめの様子。恋愛どころではありませんが、文字を娘に教えることにやりがいを感じ始め、新たな道を歩き始めました。一方、恋の相手の藤原道長は、すでに2人の妻を持ち、政治の中心で出世街道を進んでいます。
それぞれ別の道を歩み始めた二人は、ドラマの最後の場面でばったり出会い、張り詰めた空気の中で終わりました。来週は何か会話をするかしら?
音楽については、本当に書くことがないのですが、しいて一つ挙げるとすれば、幼い一条天皇がかくれんぼをしていたときに、女房が「ひと~つ、ふた~つ、み~っつ」と数えていました。
(かくれんぼ、かわいかったです。若い奥さまである定子の装束の中に隠れていました♪)
それを聞いて、数え歌(かぞえうた)を思い出しました。
有名なものでは、「ひとつとや、一夜(ひとよ)明ければ、にぎやかで、お飾(かざ)り立てたる松飾り。ふたつとや、ふたばの松は~」と続く「お正月の数え歌」があります。
「いちじく、にんじん、さんしょにしいたけ~」というわらべうたもあります。
私が子どもの頃には、「1本でもにんじん、2足でもサンダル~」という歌がありましたが、これも数え歌の一種でしょうね。
平安時代には、古今和歌集(905年成立)の序文に、和歌における「かぞえうた」の作り方が記されているとか。
ただし、この「かぞえうた」とは、ものごとをそのまま表現する、という意味であって、数えながら歌うものではないそうで。え~、それ、かぞえうたって言わないのでは…。
そうかと思うと、ネット情報では、序文の同じ例文に対して、ちゃんと1から10までの数が織り込んでありますよ、と書いてあったりして。いや~、どっちなの…。
ドラマにも和歌や漢詩が出てくるのですが、ぱっと見て理解する余裕はありません。伝統音楽のレッスンをしていながら申し訳ないけど、現代人が古典を理解するには親切な解説が必須ですね~