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Cafetalk Tutor's Column

Fukumaru 讲师的专栏

ゴールデンカムイとアイヌ音楽

2024年2月2日

こんにちは! 福まるです。

突然ですが、「ゴールデンカムイ」を読んだことがある方はいらっしゃいますか?

私は大学の授業でアイヌ音楽を紹介することがあるのですが、そのときに学生さんから「ゴールデンカムイ」が好きなので興味がありました!と言われることが何度かありました。人気なんですね。

聞いておきながら自分では読んでいなかったのですが、高校生の息子が先月、「無料で読める」と言って、マンガ「ゴールデンカムイ」を熱心に読んでいました。かなりおもしろかったらしく、今度はAmazonPrimeでアニメを視聴しはじめましたよ。

リビングのテレビで見ているので、私も目にすることになりました…


息子がマンガを読んでいたときに、「ムックリとかトンコリとか出てきた?」と聞いてみましたが、反応なし。そういうのは出てこないのか~と残念に思っていました。

ところが。

アニメが始まってみると、熊送りの儀式であるイヨマンテ、ビヨンビヨンと不思議な音がする口琴(こうきん)ムックリが登場。

ムックリは、冒頭の写真の楽器。口の前で構えてひもを引っ張って音を出します。本州でも使用例がありますが、むしろシベリアや北米に広がる北の文化圏の楽器。北海道や樺太の文化が北方の広い地域とつながっていることがわかる楽器です。

「え~、ムックリが出てるよ!」と騒いだら、
「マンガだから音がなかったんだよ」とひとこと。

まあね。知らなかったら、もしマンガに出てきていても気付かないよね…。


まだ見始めたばかりですが、アニメではアイヌ語も話されていて、こんな生活がほんの100年くらい前まであったのだと思うと同時に、それが失われた経緯を考えると胸が苦しくなります。

息子は不勉強で、アイヌの歴史も現状もよく分かっていない様子。
皆さんはいかがですか?

私(50代)が子どもの頃に比べれば、アイヌ民族とアイヌ文化に理解が深まっていると思いますが、忘れていはいけないし、これからも大事にしていかなければ。

とはいえ、しばらくは、アニメを見る日が続きそうです♪

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