こんにちは。福まるです。
NHK大河ドラマ「光る君へ」は第3回でした。
私は今回、リアルタイム(日曜夜8時)に見ようとして挫折しました。
あいにく食事の支度が遅くなり、食事の時間と重なってしまったところ、娘に「食べながらだとちゃんと見られないよ!録画したら?」と、優しいんだか神経質なんだかわからない主張をされました。
昭和の世代としては、テレビっていうのは、周りがうるさくても何をしていても見たかったら今見ないと!と思うのですが、どうも価値観が違うようです。すごすごと、録画してあとから見ました。
さてさて今回は、藤原道長とまひろ(紫式部)が参加したそれぞれの若者の集まりがおもしろかったです。
道長たちのボーイズトークは、『源氏物語』の「雨夜の品定め」をなぞっているようです。
私にも高校生の息子がいますが、友だちとこんな感じでだらだらと話をしてるのでしょうか。そんな連想をしてしまうような、現代的な場面でした。
その後は、同じメンバーで休日に集まって勉強していましたが、この辺も息子の生活に似ています。
それに、この場面は、かな書道の経験者はドキドキしたのでは?
道長と同席していた藤原行成は、その書が今でもお手本として有名だと思います。
一方、まひろは、左大臣の娘をはじめとする位の高い女性たちの輪に加わります。
このころは、まだ百人一首はなかったのですね。漢字のカルタで優雅に遊ぶのですが、勉強が得意なまひろはすべての札を勝ち取ってしまいます。
女の子の集まりですから、ちょっとした心の機微というか変化が手に取るようにわかって、冷や冷やしました。
長くなりましたが、とにかく平安貴族の若者ライフが垣間見えた回でした。
ところで、音楽はどうだったでしょうか。
今回はお箏が登場し、左大臣の娘が、両親の前で日頃の練習の成果を披露していました。
雅楽のお箏は、「箏(こと)」あるいは「楽箏(がくそう)」と呼ばれています。
私たちがよく目にするお箏は江戸時代に始まったもので、「箏(こと)」あるいは「俗箏(ぞくそう)」とも呼ばれます。
楽箏も俗箏も基本構造は同じですが、細部にちがいがあります。
たとえば、弦はどちらも絹糸ですが、楽箏の弦は黄色く俗箏は白です。右手にはめる義爪(ぎそう)は、楽箏が竹で俗箏が象牙です。音色は、楽箏のほうが素朴で俗箏のほうが響きが豊かです。
説明はもういいですね。
楽箏は、現代の雅楽では合奏の中の楽器になっていますが、平安時代には独奏でも楽しまれたのでしょう。とても優雅でした。
そろそろ琵琶が登場しそうな雰囲気。来週も楽しみです♪