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Cafetalk Tutor's Column

Nami.Haru 講師のコラム

今見ているテレビドラマ

2023年10月6日

こんにちは!日本語教師のNamiです(^^)

今回は私のレッスン、『コラムをかいてみよう!』で、実際に私の生徒さんがコラムに挑戦してくれたので、紹介をしたいと思います。

テーマは『今見ているテレビドラマ』です。以前にこの講師コラムで私も書いたテーマの中から、選んでもらいました。



 私は昔から欧米ドラマが好きで、ストリーミングプラットフォームが流行し始めた後、より多くの選択肢が増え、どの作品から見ようかと迷ってしまうことがよくある(嬉しいことだが)。最近特に夢中になっているのは、ずっと観たいと思っていたミニシリーズの第二シーズンであり、アマゾンとBBCの共同制作した『グッド・オーメンズ』(Good Omens)というファンタジー/コメディシリーズだ。1990年に発表された同名の小説を原作に、原作者の一人であるNeil Gaimanが脚本と監督を務めた。


 日本でワーキングホリデーをしていたとき、台湾から唯一持ってきた寝る前の読み物が、この『グッド・オーメンズ』だった。天使と悪魔が力を合わせて、天国と地獄が始めようとする「世界の終わり」を阻止するという内容なのだが、ダークなユーモアがたっぷり含まれていて、相対的に重い宗教の題材を賢くて面白い方法で表現している。私はこの本によって、プレッシャーを感じることなく考えさせられ、自分から宗教について調べるようになった。大好きな漫画『聖☆おにいさん』のように、今まで無関心だった宗教についてもっと知りたくなった。


 私にとって、この本は宗教を非難したり賛美したりするわけではなく、多くの家族の要素を暗示し、本当にいいファンタジー小説だと思う。この小説に出会って間もなく、出版から何年も経ってから、この小説の実写化が予定されていることを知った。私は原作がとても好きだったので、2019年に公開された後すぐに第一シーズン全話を一気に観た。六話と短いので、物凄く物足りなかった。満足感と喪失感を同時に味わったが、『グッド・オーメンズ』は一冊しかなく、もう一人の作者であるTerry Pratchettも亡くなったので、第二シーズンの制作は難しいだろうと思った。しかし、それからしばらくして、第二シーズンの製作が決まったことを知った。そして、コロナで大変な時期を経て、今年ようやく第二シーズンが公開された


 公開される前、私はワクワクすると同時に不安だった。私は原作がとても好きなので、今シーズンは小説のない(Terryのアイデアもない)Neilのオリジナル創作となり、IPが台無しになるのではないかと心配していた。だが、Neilは今シーズンは過渡期であり、第三シーズンは彼とTerryの過去のアイデアをもとにしたものになると言っていた。そうして、私はアマゾンプライムに登録し、一晩で一気に観た。


 コロナの流行で各エピソードが短くなってしまい、映像化されていない部分もあったが、全体的にはファンである私の期待を裏切らなかった。相変わらずダークなユーモアがたっぷり入って、第一シーズンよりも宗教や人間性に対する「批判」や「質問」が増えている。今シーズンのメインテーマは、かつての大天使長の失踪と記憶喪失で、天使と悪魔の二人の主人公がこの問題を解かなきゃいけない。今回はミステリーの要素がちょっとだけ強くなって、面白くなっているが、核心は第一シーズンと同じで、相変わらず「愛」と「自己成長」を強調し、様々な人間関係を暗示していると思う。


 第一シーズンでは、「自己成長」について多くの議論があった。今シーズンでは、天使と悪魔が身の回りの出来事を通して、ようやく「愛」の問題について考え始める。そのため、今シーズンはロマンチック・コメディの部分が多い。すべてのバランスをどう取るか、二人の愛に対する意識をどう一致させるか、どうやって「愛と向き合う」かが、第三シーズンの最大なテーマだと思う。


 第三シーズンがあること(すべてアマゾン次第だが)、完璧なエンディングを迎えること、そしてそんなに短くないことを心から願っている。


 最後に、原作にも出てくる今シーズンのセリフ、「スタートラインが低ければ低いほど、チャンスは多くなる」(The lower you start, the more opportunities you have.)という言葉を記録する。


ハル



私はこのコラムを読んで、GoodOmensが観たくなってしまいました。
面白い作品を教えてくれてありがとうございます(^^)
この作品知ってるよ!という方、ぜひ日本語でコメントしてみてください!

『コラムを書いてみよう!』では、テーマを選んで、
調べる、書く、音読する、文法の復習をする、自分で修正する、また音読するという流れがあります。

実際に講師コラムで紹介するかは生徒さんと相談をして決めています。
学んだ日本語を使って、作文をしてみたいという方におすすめです。
温かいコメントで生徒さんたちを応援して下さると、とても嬉しいです。



それではまた~(^^)/

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