滝から落ちた。でも生きてる。その1
2023年8月12日
ある夏の日の話
死んでもおかしくない体験をしました
わたし、滝から落ちたんです。
ほんとに
正真正銘の滝
伊豆の七滝(ななだる)のひとつ、
「蛇滝(へびだる)」に。
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時代は
平成になってまだ数年
私は大学を卒業して
音楽事務所へ就職したばかりの
ピカピカ新入社員♪
その夏
社員旅行で伊豆を訪れていたんです
帰る日の朝
社員みんなで宿から歩いて行ける
「伊豆の七滝めぐり」を
気持ちよ~くしていました♪
歩きながらいくつも滝を眺め
途中途中で岩のごつごつする
川辺も歩いてみたりと楽しんでいて
いくつ目かの滝を過ぎたあと
みんなで少し休もうということになり
川のそばに座って涼んでいました
もう行こうと立ち上がったとき
石についたコケを踏んでしまい
ツルッと滑って
川にドボン!!
ぎゃあああーーーーー!!
と悲鳴を上げながら
あっという間に
川の流れに巻き込まれてしまったのです
このとき考えていたこと
「やばっ!この先滝がある!」
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落ちたらかなりヤバいことは
そんな経験なくても想像つきますよね笑
本気で落ちるのを食い止めようと
焦りながらも
右手・左手と交互に手を出して
川沿いの岩を掴もうと頑張った!
でもダメだった・・・(-_-;)
岩はめちゃめちゃ滑るわ
流れはどんどん速くなるわで
もはやなす術無し。
川の流れる方向に体が向いていたので
もうすぐそこに滝が迫ってると
気づいてしまった!
あがくのを諦め
私は咄嗟に何をしたか?
前向いて落ちたらなおヤバい
と判断して
背中から落ちよう!と決断。
きっとこの一瞬の私の顔は
「バックトゥザフューチャー」のドクが
外れたケーブルを急いでつなぐために
時計台から滑り降りる決心をした時のような
キリっとした表情に変わったに違いない。
迷う時間は無いので
思いっきり流れに対して
後ろ向きになるように
ぐるっと半回転したのです
そのまま
ものすごい水量と勢いの
滝の中へ。。。
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滝に落ちながら
左足の靴が脱げるのがわかりました
滝から落ちているのはほんの一瞬。
でもその瞬間にも
色んな感覚や
色んな考えで
脳はバキバキに働いてる!
川辺で滑ってから
生還するまでのことを
ものすごく詳細に覚えているんですよ
周りの景色とかではなくて
自分が考えたことや
取った行動のことを。
実は
滝に落ちている
正に「真っ最中」の時、
左の靴が脱げたと
認識しながら
もう一つ
あることをしていました笑
今生きてるから
笑って話せるんですけどね。
この続きは
また次のコラムで♪