シェル・シルバースタインの作。
昔、一本の木があった。
そして、その木は少年を愛していた。
少年は、毎日、木のところにきて、
リンゴを食べ、枝をゆすり、幹を滑り降りた。
木は幸せだった。
少年は年を取り、木からもっと多くのことを求めるようになった。
木は、与え、与え、与え続けた。
そして、少年は老人となり、木のところへ来た。
疲れた少年は、ただ、座って、静かに休めるところが欲しかった。
すべてを与え、切り株となった木に、少年は座った。
木は幸せだった。
はさな女りら
Apr 16, 2023