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Cafetalk Tutor's Column

Yukiko.T 講師のコラム

わたしは何歳ですか

2023年1月1日

あなたは今何歳ですか。答えたくない(?)場合を除き、大抵の人がこの問いに即答できるはずです。ところが、こと韓国語で答えるに至っては、多くの人が微妙に答えに窮してしまうのです。韓国語力に問題がある訳でも、計算が苦手な訳でもないのにです。これは一体どうしたことでしょう。
 何を隠そう、韓国には年齢の計算方法が3種類も存在し、時と場合によって使い分けられているのです。まずは、세는나이[セヌンナイ]。昔は日本でも使われていた数え年のことです。おぎゃーとこの世に生まれた瞬間すでに1歳とカウントします。数え年は誕生日に年を取るのではなく、1月1日(新暦)に皆一斉に1歳増えるシステムです。皆さん、日常レベルで年齢を聞かれた時は、この세는나이でお答えください。
 お次は、만 나이[マンナイ](満 --)。日本をはじめ世界の大部分で使われている満年齢のことです。この計算方法では、生まれて1年後の誕生日にやっと1歳になりますよね。主に民法分野で使われています。
 最後は、연 나이[ヨンナイ](年 --)。生まれた時を0歳とし1月1日に年を取る計算で、数え年と満年齢のハイブリッドです。小学校入学・飲酒・喫煙・兵役等の基準となります。
 このように、韓国社会では年齢を語ることがそうそう単純ではないという事情があります。タイミングによっては、同一人物が19歳でもあり20歳でもあり21歳でもあるのですから。数え年では、2022年1月1日生まれの赤ちゃんも同年12月31日生まれの赤ちゃんも、2023年1月1日時点では同じ2歳(!)ということになりますよね。このややっこしさを解消しようという苦肉の策なのか、韓国では満1歳を過ぎても年齢ではなく月齢を使うという珍事も発生しています。つまり、「お子さん、おいくつですか。ー36ヶ月(?!)です。」というようなシチュエーションです^^;たかが年齢、されど年齢……韓国・韓国語に関わる人々にとって大きな負担であることは確かなようです。しかし、ここで皆さんに朗報です!韓国の政治家の先生方もようやく庶民の不便さに気付いたのか、2023年中に満年齢使用に一本化されるとのこと。あくまでも予定ですが実現すれば、もう韓国語で年齢を言う時のもやもやとはおさらばですね^^

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