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Cafetalk Tutor's Column

Ichiro 讲师的专栏

ネズミの鳴きまねをした殿上人。

2022年10月10日

十訓抄にある話。
ある殿上人が、暗い夜、皇太后のお屋敷に参って通路にたたずんでいた。
ちょうどその時、人の足音がして、たくさんの人が御前から下りてきた。
庭の鑓水に、蛍が群れ飛んでいるのを見た女房が、「すごい蛍ね。わざわざ集めたみたいに見えるわ。」といって、通り過ぎた。
こんどの女房は、上品な声で
蛍は、飛び乱れて・・・・・・・・・
と口ずさむ。
三人目の女房は
夕方の宮殿には蛍が飛び違い・・・・
と詠唱する。
最後の女房は
隠しおおせぬ蛍の思い・・・・・・・
と独り言のように言った。
この殿上人は、自分も何かしようと思って、ねず泣き(ネズミの鳴きまね)をしてしまった。
最初の女房は、「まあ恐ろしい。蛍にも声があったわよ。」と、相手にもしない。
もう一人が、「『鳴く虫よりも』と思っていますのに。」ととりなした。
その心は、
音もせでみさおに燃ゆる蛍こそ
        鳴く虫よりもあはれなりけれ
(声も立てずにいつも燃えている蛍は、鳴き声を立てる虫よりもずっと趣が深い。)
どの女房も、心憎いばかりである。 

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