秋の長雨のことを秋霖とあらわします。
秋霖のさみしさが霖霖と聴こえてくる。
2002年に前川清さんに『霖霖と』という歌の歌詞を書かせていただきました。敬愛する作曲家、都志見隆さんからいただいたお話。
シングル曲として発売されました。
当時のぼくのような駆け出しの作家には、本来、ありえないような大抜擢でした。
今日もこの歌を聴きながら、秋の夕暮れに佇み、ほんの少し自分の寂しさを確かめる。
気圧の変動、気温の急上下、しなければいけない作業。追いかけられるあれやこれやと、誰もがかなりの疲れを見せながら、街の空気を彩っている。
ぼくもここ最近、かなり疲れ気味でしたが、そんなことばかり言ってはいられない。今日からまた5日、ファスティングで自分を整えて、なんとかこなしたいです。
こんなボロボロ作家ではありますが、ここでへこたれたりなんかしないで、前へ向かいたい。
多くの方々からいただいてきた恩恵を、しっかりとお返ししたい。
秋霖の風の中、どうせならゆるぎなく希望を描きたい。
そうして、秋の虹が観られたなら最高です。
Makoto ATOZI