「食品添加物が入ったパンは安全ですか?」
という問いにあなたはどう答えるだろうか?
思考停止で「No」と答える人がいるかもしれない。
ちょっと待ってほしい。
その理由や根拠を説明できるのか?
「テレビや新聞でそう言ってたから」
は、根拠にならない。
情報操作はいくらでもできる。
私は、食品添加物が入ったパンは、
食品添加物が入らないパンより安全だと思う。
日本の衛生基準では、
最大無毒性量の100分の1を一日摂取許容量として、
実際の使用基準は一日摂取許容量より低い値で設定されている。
これを知らないで云々騒いでいるのはなかなか幼稚である。
豆腐の凝固剤、ラーメンのかんすい、
ウインナーの保存料、ワインの酸化防止剤、
ハムの発色剤、ミートボールの調味料。
食品添加物は身近にこんなに溢れている。
パンの話だと、
食品添加物が入っていなければ保存期間が短くなることが予想される。
私は、カビが生えたパンよりカビが生えないパンを食べたい。
歴史的に見ると、
1945年 戦後の食糧危機から食中毒や伝染病が多発していた。
1953年 水俣病発生、
1955年 森永ヒ素ミルク事件、
1957年 食品衛生法の改正、
という流れで消費者も食品の安全性を考えるようになった。
1960年代後半~1970年代で、
食中毒3~5万人、死者は300人台から100人台に減少している。
2021年の食中毒の患者数が11,080人であることを考えると
科学技術の進歩で食品の安全性は大幅に向上したことがわかる。
食中毒の原因の9割は細菌、ウイルス、寄生虫によるものであり、
化学物質はわずか1.3%だけである。
果たして、どちらを気にしたほうが良いのだろうか?
「食品添加物だ!嫌だ嫌だ!」
ではなく、もっと冷静に何が身体に悪いのかを自分で調べるべきだ。