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Cafetalk Tutor's Column

Keisuke.H 講師のコラム

添加物≠悪

2022年9月8日 | 1 コメント

家庭科と科学① 添加物≠悪
家庭科と科学② 食品添加物が入ったパンは安全ですか?
家庭科と科学③ 有機栽培は身体に良いのか

「うわっ、こんなに添加物が入ってる!」
「買うならやっぱり無添加のもの!」
 
テレビや新聞の影響なのかこういう人が結構いる。
少し前の食品添加物リストの表を見ると、
臭素酸カリウムとかデヒドロ酢酸ナトリウムとか、
いかにも響きが身体に悪そうな物質名が載っている。

ところで添加物って本当に身体に悪いの?
あなたは知っててものを喋ってんの?
もし知らないなら今すぐ調べた方が良い。
調べないで何かの情報を発信するのは、
デマを拡散するくらいたちが悪い。
 
どんな物質にも作用と副作用がある。
薬でも大量に接種すると毒になるものがある。
例えばビタミンA。
 
ビタミンAが不足すると暗順応障害が起こり、やがて夜盲症になる。
皮膚や粘膜でも、乾燥、肥厚、角質化が起こる。
だからといってたくさん摂れば良いというものではない。
ビタミンAは脂溶性のため体内に蓄積されやすい性質がある。
過剰に摂取すると、頭痛をはじめ
口唇炎、脱毛症、食欲不振、筋肉痛などの症状を引き起こす。
 
では、食品添加物はどうだろうか?
酸化防止剤としてビタミンCやビタミンEが添加されることが多い。
それらがなければ保存期間・消費期限がかなり短くなる。
食品が酸化するのを防ぐために添加されるのだ。
酸化防止剤が嫌なら自分でお茶を沸かして飲もう。
そういう人は二度と缶やペットボトルのお茶は飲むな!
 
化学物質は質と量で考えなければいけない。
例え毒性があっても少量であれば摂取しても問題ないし、
身体に良くても過剰量の接種は危険である。
「添加物は毒だ!」
というのは簡単。誰にでもできる。
「本当に添加物は毒なのか?」
と自分で考えて調べなければ
これから先の情報化社会で生きて行くのは難しいだろう。

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