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Cafetalk Tutor's Column

Rubrica di Yukiko.T

傘傾げ

May 20, 2022

近頃は何だかお天気のスッキリしない日が多いような……。今年は梅雨入りが早いという話も聞きますが、すでに梅雨の走りなのでしょうか。傘の手放せない日々が、すぐ目の前までやって来ているようです。傘と言えば、日本特有の文化と言われる「傘傾げ」。人とすれ違う時に、お互いにぶつからないよう傘を傾ける気遣いです。世界にはそもそもあまり傘を差したがらない(?)国が多いとも聞きますので検証は難しいですが、少なくとも韓国で生活していた間は、確かに「傘傾げ」なるものを見たことがないような気がします。雨の日に人混みを歩いていると、度々頭に通行人の傘の端っこがグサグサ突き刺さったものです。オー!デンジャラス^^;
 韓国で歩いているとやたらと通行人と肩がぶつかるのは有名な話ですが、実際不思議な程頻繁に接触事故(?)が発生するのです。そんな時謝られることはほとんどなく、何事もなかったかのようにスルーされるのがお決まりのパターンです。初めの頃こそ「ぶつかっておいてゴメンも言えないのか!!」と憤慨していたものの(心の中で^^;)、まるで磁石に引き寄せられるかのように次々とぶつかって来るさまに、終いには面白ささえ感じるようになってしまいました^^そんな韓国の人達を観察してみると、パーソナルスペースが狭い、つまり対人距離が近いことに気付きます。それも、日本人に比べてものすごく!
 韓国人の対人距離の近さは、生活のあちらこちらで確認できます。街中で同性同士手をつないだり、腕や肩を組んで歩いている姿を、皆さんもきっと目撃したことがあることでしょう。うちの韓国人夫の姉も、一緒にお出掛けするといつの間にか私の手をしっかりと握りしめています。まるで母親が幼い子の手を引くように……^^日本人の感覚では少々ギョッとしてしまうかも知れませんが、同性の友達や兄弟・姉妹が一つのお布団で寝るのも至って普通のことなんです。私自身も、友達の家に泊まったり自分の家に泊めてあげる時は当たり前のように一緒に寝ていました。なぜか日本人留学生の友達が家に泊まりに来た時まで、同じ寝床で寝ていましたけど……^^;
 日本で生活している今、韓国にいた時のような対人距離で暮らしてみろと言われても絶対無理ですが、現地ではできていたのが不思議です。対人距離のギャップも、他国の文化を知る大切な要素の一つではないかと思います。それにしても、日本の満員電車の「ゼロパーソナルスペース」は、普段の日本人の対人距離からするとあり得ないような気がするのですが……研究の余地ありですね!

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