2022年3月1日より、今話題のテキスト『英語のハノン (初級)』の学習をサポートするレッスンを始めて以下2つのコラムを書きました。
英語の口慣らしトレーニング https://cafetalk.com/column/read/?id=236107&lang=ja
毎日の自主トレとしてお奨め https://cafetalk.com/column/read/?id=236702&lang=ja
そして今回は『英語のハノン』の 『ドリル練習』は実際どんなふうに練習するのか?の例をテキストから抜粋してみました。「基本の文」の一部を変えながら何度も反復することにより、頭と口に定着させていくメソッドは『パターンプラクティス』と呼ばれています。
I usually walk to the station.
の文を ( ) の語句を使って次々に文を変化させていきます。
(Nino) → Nino usually walks to the station.
(speak politely) → Nino usually speaks politely.
(They) → They usually speak politely.
(always) → They always speak politely.
(go to work by train) → They always go to work by train.
(英語のハノン(初級) p43から引用)
活字で見ると簡単そうですが、いきなり音声だけ聞いて瞬時に正確な文に変換、というのは中級以上のレベルの方でも結構難しいと感想をいただいています。
このトレーニングを続けていくことで知らず知らずのうちに、スピーキングはもちろん、リスニング、発音も鍛えられると言われています。
音声ナレーターもきれいな声、すばらしく素敵な発音で、「こんな発音で英語を話してみたい!」と思えるようなナレーションです。
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パターンプラクティスとは、
"「オーディオ・リンガル・メソッド」と呼ばれる教授法で、1950年代半ばにミシガン大学のC・C・フリーズが提唱したことから「ミシガン・メソッド」とも呼ばれますが「一定のパターン」を大量の反復によって内在化させるのが大きな特徴、1970年代~80年代にかけて日本にも紹介されましたが、学校教育で本格的に導入されることはありませんでした。”
との説明がテキスト始めに書かれています。
そしてこのテキストの著者、横山先生と中村先生が温故知新ということでこのメソッドを研究し、今までにない "新しいドリル練習" を作り上げたそうです。
はるか昔私の中学時代、こだわりのある英語科女性教師がこのメソッドを試験的に授業に取り入れていました。簡単な文の変換練習は中学生にとってはそれほどむずかしくなく、むしろゲーム感覚で楽しんでリピートしていたことを覚えています。
繰り返し声に出して練習、これは瞬間英作文にも通じる学習方法ですし、その効果は実感しているのでカフェトークのレッスンにも "初歩的なパターンプラクティス" を取り入れています。
また文法を知らなくても簡単な文は頭と口に定着しますので、文法理解がまだむずかしい小学生低学年向けのレッスンにも取り入れていますが、文の内容が難しくなってくるとやはり文法の知識は必須ですね。