こんにちは。講師のbananafishです。
大学受験生向け、入試対策のラストスパートをお手伝いさせていただきます。
今回は、入試直前の過去問徹底活用編です。
【過去問を解くだけでは意味がない!】
本来であれば、入試直前1ヶ月の期間にはいっても過去問に手を付けていない状態というのは心配が残る状態だと考えてください。
ただ、むやみに心配するのではなく、まだ手をつけていないのであれば、最優先で取り組む必要がある!ということです。
頑張りましょう!
過去問は、あくまでも過去の産物です。過去問が解けたからといって、入試で合格できる力が保証されるものでもないし、今までと出題傾向が変わらない理由もどこにもありません。
それでも、過去問に取り組む理由は、志望校入試に関する唯一の情報源であり、その情報源を無視するリスクはあまりにも大きすぎるからです。
過去問への取り組みは、志望校の出題傾向を把握し、自身の弱点を知り、苦手分野を克服することで、自信を持って入試本番に臨むための儀式だと考えましょう!
過去問に取り組むための時間割は、今までお伝えしてきた語彙、長文のように毎日コツコツと継続するのではなく、ピンポイントで多めの時間をおさえ、その後の計画、入試直前の最終仕上げのためのプランをたてるまでを一気に進めてしまうことをお勧めします。演習は後回し、最新1年の過去問演習はやりこみたいですが、それより過去のものは、余裕があれば最終プランに取り込みじっくり仕上げることができれば安心です。
用意する過去問は、学校ごとではなく、自身の志望する学部のものを、少なくとも3年~5年分。長文和訳付き、解説が充実した過去問集を選びましょう。
①傾向と対策:
コンテンツとして、傾向と対策が掲載されている場合には必ず確認する
その時点で、自分がの苦手分野があるようであれば、必ず仕上げプランに練りこみます。
②条件確認:
3年~5年分の過去問について、配点と合格目安を確認する
あくまでも目安なので、合格実績として、最低点と平均点を押さえておけば十分です。
③出題構成の確認:
大問の構成:リスニング、語彙、文法、作文、短文、長文、会話文etc大雑把でOK!
小問の内容:
リスニング → 会話形式、情報読み取り、図表読み取りetc
語彙 → 選択、穴埋め、定義選択、類語、派生語etc
文法 → 選択、穴埋め、書き換えetc
時制、助動詞、仮定法
作文 → 英文和訳、和文英訳、自由作文etc
読解 → 語彙、文法、作文、内容把握etc
問題を解くに当たって具体的に必要となる情報を確認
④時間配分:
制限時間と②、③をもとに、優先順位と時間配分をイメージする
入試では満点を狙う必要はない!
自身の得意分野で確実に得点できれば、苦手分野に手を付ける必要はない!
⑤入試1週間前までの復習スケジュールを決める
①~④をもとに、得意分野の底上げ、苦手分野の強化、切り捨てなど、得点に直結する対策メニューを取捨選択
【過去問を解くだけでは意味がない!】
ということで、過去問は、問題を解けるようになるためのツールではなく、戦略をたてるためのツールだとうことがお分かりいただけたと思います。そういう意味で、志望校が決まった時点で攻略すべき問題集ではあるのですが、もう一つ、重要な役割があります。
まさに、入試直前に発揮される大きな役割です。それは、入試当日のシミュレーションとしての役割です。
英語だけでなく、受験科目全体を通して、受験当日のシミュレーションをしておくことをおすすめします。
入試当日、何時に起きて、どの経路で会場まで行けばいいのか?忘れ物はないか?昼食はどうするのか?など、受験対策として今まで見向きもしてこなかったこと、小さなことですが、シミュレーションしていくことで、意外とお腹がすくとか、午後の受験科目は疲労が溜まってしまうなど気が付くことは少なくありません。
シミュレーションで使用するのは、何度もやりこんだ最新1年の過去問が望ましいです。受験本番、自信をもって、余裕のある状態で、気持よく受験に臨むための儀式です。今までやってきたことを全て発揮し、時間が余っても、より確実に得点を伸ばすために、見直しはもちろん、ほかにできることはないかを検証するための最後のチャンスです。
むしろ、初見の問題に挑戦しようなどとは決して思ってはいけません。初見の問題に挑戦し、自信をつけることが出来る可能性は低いと思ってください。自信を無くしてしまうリスクを決して追ってはいけません。
入試直前1週間は、いかに、リラックスして受験当日に臨み、今までの努力を発揮するかだけを考えて過ごすようにしましょう。新しい問題に手をつけるのではなく、今までやってきたことの自信をより強めるための復習に徹しましょう。
ということで、7回にわたり、大学受験生向けに、入試対策のラストスパートのヒントをご紹介してきました。参考になるアイデアが少しでもあったなら幸いです。
1人でも多くの受験生が、入試本番で、悔いのないよう、今までの努力の成果を発揮してくれることを願っています!