大人の語学学習には間接教授法が有効だと考えていますが、それでも本当にペラペラになるためには、どこかの段階で徹底的にイタリア語のシャワーを浴びることが必要だと思います。
一切日本語を介さず、イタリア語を、めちゃくちゃ意識を集中させて聴きき続けるのです。
聞きくのではなく聴くのです。
ものすごーーーく疲れると思います。
脳が疲れすぎてチョコレートバリバリ食べちゃうかもしれません。
それに、最初は1分~5分しかもたないかも。
でも、続けていれば少しずつ時間は延びていくので大丈夫!
とにかく続けることです。
もしもいくらやっても聴こえないとしたら、あなたの脳内に音のレセプターがないからでしょう。
10回聞いても聴こえなかったら、ご自身の発音を見直すことをお勧めします。
この時、音声だけでなく話者の映像を見られる方法で聴いてください!
これはとても重要です。
コミュニケーションでは音声以外の情報、
つまり表情や身振り手振りによる情報は思いの外多いし、
特にイタリア語の場合はそれが顕著です(ジェスチャーだけで話せたりもしますから)。
話者の表情が見えない位置で通訳しなければならないことが時々あるのですが、
通常に比べてものすごーーーーーーく疲れます。
もうね、とんでもなく違うんですよ。
声はしっかり聞こえても、顔が見えない、口元が見えない、表情が見えない、ジェスチャーが見えないと本意を汲み取るのがものすごく難しいんですよね~。
通訳というのは言葉を訳す仕事ではなく、スピーカーの真意・話のコンセプトを文化の溝を埋めながら伝える仕事なので、音声が聞こえるだけでは仕事が全うできないんです。
そういうわけですから、ペラペラになるまでの道のりとしては、スピーカーが見える状態で音声を聴いてください。
日本語字幕も、イタリア語字幕も表示させない!
とにかく音だけに頼ってスピーカーのイタリア語を聴こう、理解しようと神経を集中させるのです。
意味がわからなくても気にしない!
とにかく「分かろう」と全神経を集中させて聴くことが重要です。
無駄に思えるかもしれないけど、無駄じゃないんです。
イタリア語のブレイクスルーは、この作業なくしてやってきません!
やるしかありません!
今まで理論的な方法でインプットしてきた情報と、
生きたイタリア語を脳内で繋げるための大事な作業です。
イタリア語がペラペラになるということは、
イタリア語をイタリア語で理解して、それにイタリア語で反応することをずーっと繰り替えし行えるという事。
脳内に、それを可能とする新しい神経回路を構築するということです。
「意識」しなければ神経回路は繋がっていきません。
とにかく「分かろう」と全神経を集中させて聴きましょう!
私のオススメはキー局(RAIかMediaset)のニュース映像。
アナウンサーは標準語の訓練をしているので、ひどく偏った発音の人はいないはずです。
本当は声優さんのイタリア語が最もきれいなのですが、吹き替えているということは原語がイタリア語ではないということなので(今では)表情や口の動きがイタリア語と一致しないため、現段階では候補から外しましょう。
でもイタリア語が原語のドラマや映画には注意が必要です。
実はこれ結構大きめの落とし穴。
シチュエーションによっては方言が強すぎたり、若者言葉過ぎたり、parolacciaだらけだったり、、、
それはそれで面白いので息抜きには楽しいのですが、
きちんとしたエレガントな大人のイタリア語の神経回路を脳内に構築したい方の初期段階にはやはりニュースがオススメです。
私なりに集中して聴こうとした〜、めっちゃ疲れた〜、でも全然聴こえない~(涙
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