こんにちは、Teikoです。
今日は、春の風にいざなわれて、明るい日差しの中小さな散歩を楽しみました。
今年は星座の世界では風の時代が始まるときなのだとか。
風を巻き起こす空気の精は、シルフやシルフィードと呼ばれます。
バレエ作品にもシルフィードが登場するものは多く、
空気のように軽い妖精を表現するためにトゥシューズが発明されたとも言われています。
有名なものに、『ラ・シルフィード』と『レ・シルフィード』という全く異なる2つの作品があります。
『ラ・シルフィード』は、”La Sylphide" とフランス語で綴り、女性形の冠詞のついた単数形です。
ジェームスという婚約中の男性が空気の精に恋をするお話。
『レ・シルフィード』は、"Les Sylphides" と綴り、複数形です。
フレデリック・ショパンのピアノ曲のいくつかをオーケストラに編曲してバレエ作品として振り付けたもので、『ショピニアーナ』とも呼ばれます。
『ショピニアーナ』には物語としての筋はなく、詩人が月明かりの下で精霊たちと踊る、という情景を描いたものです。
私は、このショピニアーナの作品中に使われている短調のワルツがとても好きです。
一度小さなコンサートで踊りました。
低い弦楽器の音は、深い森の奥の静けさと孤独を表しているようで、
流れるような管楽器の音は、春の夜を吹き渡る風を表しているよう。
ウォルター・ペイターが、「すべての芸術は音楽の状態に憧れる」と言ったとか。
また、ハイネはショパンを「ピアノの詩人」と評したと言います。
バレエ作品の中には、先に踊りの構想があって作曲が依頼されることも多いのですが、
これは、ショパンの音楽のポエジーに着想を得て振り付けられたのでしょう。
これは、私の好きなナタリア・ベスメルトノヴァのショピニアーナです。
https://www.youtube.com/watch?v=QiFFDjw8U-s