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Cafetalk Tutor's Column

Taka. M 講師的專欄

「年だから外国語習得は困難」は本当でしょうか?

2020年11月18日 | 3 評論

こんにちは、英語講師のTaka, Mです。今後このコラムで豪州の大学院で研究した応用言語学のテーマの中で生徒の皆様の参考になりそうな記事を少しずつ投稿していきますのでご一読いただけると嬉しく存じます。なお、研究は英語で行いましたので、日本語の記事にした時に不自然な表現になってしまうかも知れませんので、その際はご海容願います。

さて、今回は表題のテーマについて記載します。一般的に年配の方々は言語習得に向いていないと言われています。確かに若い人達に比べて頭脳を含む身体的機能の低下によるハンディーがあることは事実でしょう。それにより、記憶力の低下や、外国語特有の慣れない音の聴き分け、および正しい発声などが困難になるとされています。さらに、生まれながらに備わっていると考えられる急速な言語能力発達機能(CPHと呼ばれます)も、一定の年齢を過ぎるとそれが働かなくなる(一説では15歳位)と言われることから、年配の方々の外国語マスターの障壁になってしまうと言わざるを得ません。

ところが、応用言語学の世界では高齢の方は必ずしも外国語習得に不向きと言えないという仮説が主流となっています。その主な理由として、年配の方々はそれまでの人生経験から、効率的で戦略的な学習法を会得しているため、そのノウハウを言語学習に応用できるというわけです。つまり「要領よく学べる」ということでしょう。さらに、若い学習者に比べて高齢の方々は世間を渡り歩いてきた豊富な知識や経験があり、それらが言語習得を助ける要因になると言われています。他にも、問題解決能力に長けていることも外国語学習の一助とされています。これらのプラス材料に言語習得に最重要な要素の一つであるモチベーションが加われば、鬼に金棒かもしれません。

そして筆者はこうした仮設が的を射ていると実感した場面に直面しました。それは、自身が豪州に留学していたころ、移民の方たちが学ぶ学校で英語を教える経験をした時のことでした。ご存じの方もお見えでしょうが、移民の方たちの多くは英語が母国語ではなく、成人になってから豪州に移り住み、豪州社会で生き抜いていくため英語を習得しなければならない状況にあります。そんな多言語・多文化、かつ成人中心(中には相当お年を召した方もみえました)のクラスは活気に満ち溢れ、学習意欲の高さを体感しました。教える側としては、そんなやる気溢れるクラスを教えることにやりがいを感じたことは事実です。生徒たちにとってより良い仕事に就き少しでも良い収入を得るためには英語が不可欠で、まさにそれが言語習得の近道とされるモチベーションであると納得しました。

外国語を始めたものの三日坊主で続かないことにお悩み方も多いかと感じます(自身もスペイン語を以前始めたものの、恥ずかしながら全然長続きしません―汗)。そんな方たちに、モチベーションの重要さを共有したいと思い投稿しました。思い起こすと筆者も、受験や仕事など、必要性に追い込まれ英語を学んだことを思い出します。そのように、言語習得が必ず必要という場面に自身を追い込むことが外国語習得の手っ取り早い方法と言えるかもしれませんので、例えば海外留学(コロナ収束後ですね)や資格試験挑戦などモチベーション向上が期待できるような何か目標を持つと良いかも知れませんね。さらに年だからとあきらめかけている方がお見えでしたら、前述の「年の功」を武器に外国語習得に勤しんで頂きたいと願います。

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