子どもには、必要な三つのことがあります。
「愛されること」
「安らげること」
「認められること」
この三つは子どもにとって必須であり、心身の成長に欠かせないものです。機能不全家族の家庭では、それら必須のものが欠けており、子どもらしさが抑圧された環境で育つため、心の中に歪みが生じてしまいます。
例えば次のようなものがあります。
・自分に対しての評価が低い(自尊心がない)
・突然、または常に不安、イライラを感じる
・自己主張ができない(または断れない)
・人間関係がうまくいかない
・他人に依存してしまう
こうした子どもの頃の心の鎖は、大人になってもなかなか切れず苦しみ続ける人が多いのです。それら子どもの頃の環境に起因した生きづらさを感じる大人のことをアダルトチルドレンと呼びます。これは病名でも診断名でもありませんが(つまりお医者さんに診断されるものではありません)、生活に支障が出る程の辛さであれば当然解決していかなければなりません。
子どもにとっては、自分の家の環境が「普通」のことです。それが当たり前と思ってしまうため、自分の価値観や考え方が極端であったりすることに気がつかない人も多いのです。鎖を捨てるには、過去を探り、自分を知り、歪みを直す解決策を探していくことが必要です。