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Tutor Sachiko 's Column

ロンドン生活こぼれ話 その③ 「イギリスのクリスマス」

2011-12-27

 みなさん、良いクリスマスを過ごされたでしょうか?今日はイギリスのクリスマスについて書こうと思います。

 私が初めてイギリスでクリスマスを迎えたのは7年前。当時ダンス学校に通っていた私は、クリスマス前でウキウキしてるクラスの子達に「Sachikoはクリスマス楽しみ?」なんて聞かれて「うん!」と答えつつ、心の中で「いや、ホントは全然楽しみじゃないよ~」って思っていました。

 そう、イギリスでのクリスマスは家族で過ごすもの。日本のお正月の様なものです。 24日の夜は交通機関やお店も閉まるのが早いですし、25日は交通機関は全面ストップです。お店もほとんどが閉まり、スーパーももちろん開いていません。

 ですので、初めてイギリスで迎えたクリスマスは、一人でとても寂しかったです。当時各家にインターネットもそこまで普及していず、パソコンもない部屋で一人何をしていたのか、今ではあまり覚えていません。覚えていたのは、クリスマスツリーが飾ってある家の窓を眺めて「いいなぁ・・・」と思っていた事でしょうか。

 さて、そんな当時の私のクリスマスの思い出は置いておいて、こちらのクリスマスについてですが、私のイギリス人の友達は皆「そんなに大量にだれにあげるの?!」と言いたくなるほど、たくさんのプレゼントを買い、24日には「やっと全部ラッピング終わったー!」等といって、山積みのプレゼントの写真をfacebookに載せていたりします。

 日本ですとクリスマスイブの24日がメインで、25日は特に特別な感じではないですよね。でもイギリスでは25日のクリスマスこそがメインイベントです。

 私は夫も他国出身の為、イギリス家庭のクリスマスディナーは経験した事はないですが、ターキーを丸焼きしたり、直径2.5cmくらいの小さいキャベツBrussel Sproutsなど、クリスマス独特の料理を食べるみたいです。

 他にも、クリスマスの時期によくスーパーで売っているお菓子はクリスマスプディングとミンスパイ。このミンスパイ、minced pieと書かれるので、7年前に初めて見た私は「えぇ?中に挽肉が入ってるの??」なんて思った事も(笑)

 実際は、色んなドライフルーツが甘く煮詰めてある物が、パイ(と言ってもビスケットが少し柔らかい感じのもの)の中に入っていて、美味しいです。

 でも、クリスマスプディングの方は、どうも美味しくなさそうなので、試した事がありません。イギリスって、なぜか伝統的なお菓子はドライフルーツがたくさん使われているんですけど(ウエディングケーキもドライフルーツのたっぷり入ったケーキ。多分日持ちするからなのでしょうが・・・)このクリスマスプディングもドライフルーツがた~っぷり入ったかなりどっしりしたケーキといった感じです。

 さて、そうやって25日のクリスマスをたっぷりと堪能した翌日の26日も、イギリスは休日でこの日は「ボクシングデー Boxing Day」と呼ばれています。

 前にこの事を日本の友達に言ったら「え?ボクシング?殴り合うの??」なんていう面白い質問をされたのですが、あのボクシングではなくて、Christmas Box(箱入りのプレゼント)から来るBoxing Dayです。

 クリスマスも仕事をしないといけない使用人達の為に設けられた休日から始まったとの事ですが、他にもクリスマスにプレゼントやカードを届けてくれた郵便配達員にも感謝の意を込めて当時Cristmas boxをあげていたそうですが、「こぼれ話 その②」に書いた様に、最近では全くまともな仕事をしてくれない郵便配達員にプレゼントをする人は、ほとんどいないと思います(笑)

 そうやって、24・25・26日と日本の三が日の様に過ごしたイギリス人は、31日の大晦日は普通に友達同士でカウントダウンをして盛り上がり、1日だけ休んで2日からは普通に仕事を始めます。(今年は1日が日曜なので、月曜も振替で休みになるみたいですが)。ですので、25日からクリスマス休暇が始まり、年が明けるとクリスマス休暇は終わりといった感じです。

 このクリスマス期間中、家族で楽しんでいるイギリス人の友達を見ていると「日本に帰りたいな~」と思います。大勢で家族や親戚で集まってのクリスマス、いつか経験してみたいものです。

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