音楽とインド暮らし
勝手に聖ザビエルパワー!(前編)
カフェトーク[Cafetalk]|いつもの生活に世界のスパイスを
の続き、後編になります。
通常、フランシスコ・ザビエルの遺骸が納められているのは、
ボン・ジェズ教会ですが、一般公開のために、
今回は、教会の目の前にあるセー大聖堂に移されていて、
そこで、ご対面するためには、長い行列に並ぶ必要がありました。
その行列に並んでいるほとんどはインド人でしがたが、
インド人は自由な気質の方が多いので、こういう場合はたいてい、
列を作らずに、横からバンバン入ってくるし、
おしゃべりで、とても賑やかになります。
しかし、この時ばかりは、なんと、
皆静かに並んでいる‼Σ(・□・;)
これは聖ザビエルパワーでしょうか…。
そして、私も彼に近づくにつれて、なんだか熱いものがこみあげてきて、
信者でもないのに、勝手に「信じる者は救われる…」という気持ちになり、
聖ザビエルの遺骸を前にしたときには十字を切ってお祈りをしていました。
聖ザビエルパワー畏るべし!!!
今となっては、何を信じていたのか、もはやわかりませんが、
でも、何かしら感じるパワーがあったとご理解下されば幸いです。
そして、行列に並んでいるときから、目の前のセー大聖堂では、
ミサが行われており、そこから聴こえるコンカニ語による
ゴア調のメロディーによる讃美歌は、
ハワイアンのメロディーに酷似していて、
厳かながらも仰々しさはなく、和やかな雰囲気を醸し出していました。
そして、「ベサメ~ム~チョ~」に似ていることから…(;^ω^)
こんな風に覚えている時点で意味は全く分からないのはおわかりでしょうが、
「ベ~サンガ~サ~イバ~♪」
と、讃美歌を口ずさんでいる自分に気づき、
「うわっ!私も聖ザビエルの思惑通りなのか…」
と、思ったのと同時に、
「おぬし、なかなかやるな!」
と、フランシスコ・ザビエルが謁見したとされる大名もこんな気持ち
だったのだろうか…と、脳内にいろんな思いを巡らせながら、
ゴアを思い起こして理解を深める今日この頃です。
フランシスコ・ザビエルが大名と謁見した時の様子を西洋人が描いた絵画
当時の西洋人は、日本の大名を皇帝という位置づけで理解しており、
右の椅子に座っている人のような姿を想像していたようです。
赤でマークした部分にのみ、唯一、髷を結った当時の日本人
と思われる姿が見られますね!
一般公開期間が終了すると、
遺骸は、このボン・ジェズ教会の祭壇右脇の高い位置に戻されます。
しかし、所々が透明になっている棺なので、見上げる形にはなりますが、
フランシスコ・ザビエルにお目にかかることはできるそうです。
みなさんも、聖ザビエルパワーに触れに訪れてみてください♪
ゴアはこれから3月くらいまでが観光シーズンです。
今後は、春の旅の計画に『ゴア』も入れてみてはいかがでしょうか?
いつも心に音楽を~♪
音楽とともに生活してみませんか?