今でも世界中で歌われているMarvin Gayeの「What’s going on」。ソウル/ファンク系イベントの大定番曲です。
歌詞の内容は発表当時(1971年)にまだ終わっていなかった「ベトナム戦争」を念頭に書かれています。「正義の国」だと信じていた米国が、なぜ東南アジアの泥沼で弱小国相手に戦争を続けているのか。帰国した米兵達がみなトラウマを抱えているのはなぜか。戦争反対を訴えてデモした若者達はなぜ逮捕されなけれならないのか。・・・いったいどうなっているんだ!?という心からの叫び。
曲調はメロウですが、内容は深刻なメッセージで、軽い気持ちで歌ったり聴き流してよい曲ではありません。公民権運動の波をモロに受けた米国黒人ならでは危機感や問題意識が根底にあります。そして、その問題(人種差別も含めて)はいまだにちゃんと解決していません。
歌詞の内容を理解して、自分なら「いったいどうなっているんだ!?」をどこに向けて表現するのかをしっかりと考えて歌いたいですね。
いわゆる「ブラックミュージック」をもっとそれらしく歌いたいというご相談をレッスン中に受けることもあります。もちろん小手先でそれっぽく歌うことも出来ますが、やはり発音や発声に加えてリズムの感じ方、なによりも「メッセージ」の表現の仕方を工夫していきたいですね。
まだ手探りではありますが、一緒に見つけていきたいと思い、レッスンをご用意しました。「ソウル(魂)」を見つけにいきましょう。
曲についての解説は下記のコラムで。
https://note.com/kohji_yoshida/n/n33d2905c6a3b