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Cafetalk Tutor's Column

Keisuke.H 讲师的专栏

I was a bocchi.59 チバ君と謎のマヤ

2024年11月18日

模試でチバ君と再会し、連絡先を交換した。
成績は僕とチバ君で雲泥の差だったため、
一緒に塾の授業を受けるなんてことは一度もなかった。
 
話は進むうちにチバ君が転校前の知り合いについて語りだした。
彼が言うには、仲が良かった友達の大半は転校してしまい、
残っているのはほんのわずかだとか。
ゲームのナカミチ君も意地悪なヤマダ君も引っ越していた。
僕も薄情なので、仲良し以外は顔どころか名前すら思い出せない。
時の流れはこんなにも残酷なのか。
 
そんな中、突然チバ君が声を弾ませた。
「あ、でも、マヤはいるよ!」
(マヤ?誰だ?)
しばらく考えて、ようやく気づく。
(ああ、可愛いマヤちゃんか!)
でも僕が呼んでいたのは「マヤちゃん」だったので、
単に「マヤ」と言われるとピンとこない。
チバ君、馴れ馴れしくないだろうか?
 
気になった僕はマヤちゃんに連絡を取ることにした。
何度かの電話を経て、会うことになった場所は昔よく遊んだ団地の公園。
まるで映画のような再会が期待されるはずだった。
 
ところが、現場に到着すると公園には誰もいない。
しばらく待っていると遠くから人影が近づいてきた。
(あれがマヤちゃんか?いや、待てよ。)
相手もこちらをじっと見ているが、どこか不安げだ。
「ケイちゃん?」
「マヤちゃん?」
お互いに名前を確かめ合うやりとりから始まる7年ぶりの再会。
縄張りを巡る動物のように公園でぐるぐる回りながら
「この人で合ってるのか?」と探り合う僕たち。
 
(感動的な再会ってこんなもんだっけ?)
と思いつつも、確かに「誰か」には再会したので良かったことにする。

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