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Cafetalk Tutor's Column

Keisuke.H 讲师的专栏

I was a bocchi.㉔井の中の天才君

2024年7月1日

転校前の成績は中の中だったから、
僕には特に目立った才能はないと思っていた。
転校後に突然、成績が上の上になった。
具体的には知能テストや学習テストで学年1位になった。
 
不正をしたわけではない。
この学校の生徒は全体的に頭が悪いのだ。
そして、勉強に対する意識も全く違うものだった。
 
コチラの小学校は勉強に対する態度も良くなかった。
学級崩壊はしていなかったが、
授業中誰も挙手しない、先生の話はつまらない。
真面目に授業についていけてるのは半分もいなかった。
小学校6年生の授業で分度器を正しく使えたのは数人だけだった。
 
「みんな頭悪いんだな。だからこうなるんだ」
イジメられて机に突っ伏して泣いているとき、
そう考えると少しは楽になった。
 
学年トップを取ったことをハシモト先生が公表しやがったので、
「天才君」と呼ばれた。
僕は何もしていないのに。
勉強とも努力とも無縁なのに。
みんながバカだから相対的にそうなっただけだ。
けれど、みんなに尊敬されるのは気分が良かった。
 
僕自身は何も変わっていないのに、
突然天才キャラにされて天狗になった。
「みんな、バカだな」
と思うと同時に、
「みんな、毎日楽しそうだな」
と羨ましく感じた。

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