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Cafetalk Tutor's Column

中村勇太 讲师的专栏

運弓と運指

2024年5月12日

運弓、運指は、校訂者の思考の追体験。

 

最近は(といってもこの10年くらいそうかもですが)、
皆さんよくYouTubeで浚っている曲の演奏を観ています。

 

そこで、あれ?レッスンでならったやり方と違う。

おや?楽譜に書いてあるやり方と違う、ということがよくあると思います。

 

コツコツと教本に従って楽器に習熟していくと、

こういうところで初めて「あれ?」がやってきます。

 

指導者は生徒さんに対して、バイオリン演奏の全体像について
早いうちから説明するべきだと思います。

 

ヴァイオリン演奏にこだわる作曲家は運弓、運指を指定しているケースもありますが、
ほとんどの作曲家は指定していません。

 

音色、音の質感は、弾く人の指の太さ、関節の動き、長さのバランス、
腕の長さ、太さ、重さ、個々の楽器の特性...色々な要素により成り立ちます。

 

音と音の関係は、弾く人が楽譜の情報をどう読み取るか、によります。

 

バイオリンの場合、弦は4本、指も4本、同じ音程を出す方法が複数あるため、
欲しい結果に対して、効率面や欲しい音色質感の面など
たくさんの要素を整理して演奏することが必要です。

 

基本、現代では原典版の楽譜がある場合、原典版の楽譜を使用するのが理想です。

原典版という種類の楽譜は、研究者による整理のみで、
校訂者による演奏への口出しはありません。
運弓、運指とも、自分で考えなければいけません。

指定された運弓、運指がないという状態は、
その曲に取り組むときに「これは、こういうもの!」という思い込みを無くすためにとても大切なことです。

 

演奏には流派の違いを含めて歴史や伝統があります。

名人がその先生に教わった土壌からさらに「より良い方法」を閃いた工数を考えると、
そういった情報にできる限りアンテナをはり、咀嚼して、使いこなせるようになるべきです。
どうやったところで、数百年積み上げられたより良い方法を、
人1人の一生でやってのけられる可能性は低い。。

 

積み上げられた情報をどうやって得るか、がレッスンですし、
その基盤になるのが「その先生がどの教本、版を指定するか」です。

 

その上で運弓、運指の指示に従うときに「なぜ?」を考えることが必要だろう、ということです。

 

どういうことかというと、
数学で公式や定理をそのまま丸暗記するのと、自分でそれらを導けるようになることとの違いと同じです。

これなしに、自分でよりよいやり方を探し、見つけ、ふるいにかけるのはほぼ無理です。

 

レッスンで説明を受けるだけでは不十分。

なぜ、こうやるのがいいのかと質問する前にまず、自分で考えないといけません。

 

そのレベルに至る前、バイオリン演奏の仕組み、全体像をきちんと伝えることに妥協は禁物です。

 

そんなことなにも聞いてません!という経験者の方にも、一から全部説明しています。

その人の関心事を起点に説明すると、毎度説明の経路が違っていくのが面白いところです。

 

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