こんにちは。
今日は、『【中高一貫校】共通テストは高1で受ける(もっと早い場合も)』というテーマで書いていきたいと思います。
さて、先日開催された大学入学共通テストですが、基本的には高校3年生が大学進学のために受けるものです。
しかし、中高一貫校の場合、練習として、高1あたりから共通テスト同日に受けることが増えてきています。
場合によっては、もう1学年手前(=中3)で受けることも。
さすがに試験会場に行って、受験生と一緒に受けるということはありませんが、学校や塾の会場で同じ問題を、同じ時間計測して解答していきます。
狙いとしては、早くから大学受験の問題に触れておくことで、自分の足らないところを自覚したり、大学受験でどういった問題が出題されるのか、など生徒さんに早めに気づきを与えたいからでしょう。
そして大学受験に向けての学習をより深めていきたいのだと思われます。
それこそ高校受験のない中高一貫校だからこそ、この早い段階での準備になるのでしょう。
さて、この早期受験ですが、高校3年生が受けるテストを高校1年生が受けるので(場合によってはそれより前の学年の場合も)なかなか大変です。
そして、この早期受験に関してですが、一つ注意点があります。
特に今年は該当するのではないかと思ったのですが、早期受験での結果で落ち込みすぎないようにしてください。
早期受験はあくまで学習のためです。
早期受験で得た結果というのは、来る大学受験に対して、今の自分の位置付けとこれからどう学習していくべきかの指針になるものです。
高校1年生の実力では、今後まだまだ吸収していく余地が多数あります。
この共通テスト、今年も特に英語が非常に難しかったということもあり、早期受験をされた生徒さんから心が折れそうになったというようなお話を耳にすることも。
本年度も共通テストなかなか大変でしたね。
例えば、今年の共通テストの中でも、英語を見ていると、完全に長文読解に出題者の軸足が置かれています。
量もあって、あの時間内では相当骨が折れそうです。
現役の高3生ですら難しいと感じる内容なので、高校1年生で受ければ難しいのは当たり前です。
大切なのは、早期受験の試験結果で落ち込むことではなく、この長文読解の傾向に対応した勉強をしていくことです。
例えば、難しかった英語に関して言えば、普段の勉強の中で
・単語帳をなるべく早く完成させること(おそらく中高一貫校の場合、学校指定の単語帳が配布されているはずなので、難しめの単語も含めて単語帳を何周もすること)
・毎日英語の文章を30分読む練習を続けること(好きな英文で構わないです。)
といった対策をしていこうと、いい意味でポジティブに捉えていけばいいです。
(他にも複数ありますが、とりあえず英語に関しては、普段の英語の基礎トレとしては上記の対策をしていけばいいでしょう。)
例年、早期受験の場合は、まだ実力が足りない中、受験生と同じように受験するため、あまり点数が伸びないことがほとんどです。
それを気にして凹んでしまうパターンが散見されますが、点数に主眼を置いて落ち込むのではなく、テストを受けてみてその経験や気づきを2年後の共通テスト対策に活かす方向に持って行っていただければと思います。
高校1年生の段階ではそんなにその時点の点数に重きは置かれていません。
多少、早期受験の結果が悪くても、(特に今年は英語を筆頭に成績が振るわないかもしれませんが、)切り替えて、勉強に気づきを生かしていただければと思います。