出雲大社へ向かう道中は、波乱と誘惑に満ちたものであった。
某日、京都から北上し、車にて日本海岸を目指す。
道中の蕎麦屋で「そばがき」を喰らうと、満ち足りた心が旅を終わらせようとした。
危ない、まだ、走って1時間も経っていないのだ。此処でうっかり満足してはいけない。
そう奮い立たせ、再び車を走らす。
日本海岸に出ると、待ち受けていたのは、まるで人生の寂しさを大きな優しさで包み込んだのか・・・
なんと言う風情が漂う美しい内海。嬉しいかな、人は少ない。思わず、入水する。
See that half-naked guy swimming in the ocean? You are probably thinking to yourself... who is that? Please don’t ask me who that is during the lesson. Just use your imagination.
試練は続く。
待ち受けていたのは、日本最大の砂の山「鳥取砂丘」である。
此処を越えなければ出雲へは達する事はできぬ。(ような気がした)
しかし、時は真夏、体感温度はゆうに40度を越え、サンダルへ入り込んだ砂は、私の素足をジリジリと焼き尽くす。
写真は、時に、その先のイメージを観る者へ誤解させる。私は、砂山をわずか2m程登り切ったところで熱さに耐えかね、この後、漫画のように転げ落ちる羽目になる。
出雲が私に与えた試練は予想以上だった。
山陰道は魚介の天国と言って過言ではない。
このような漁師飯が驚きのプライスで提供されている。打ちのめされて、此処に定住しようか思った。しかしパソコンを持参していないので、レッスンができない。生徒に迷惑をかけてはいけないと言う自制心が私を踏みとどまらせた。
(後半へ続く)