こんにちわ。メイクアップアーティストのTAKEです。
今日は、メイクアップと自律神経の関係をちょっとだけお話します。
美肌には自律神経のバランスがとても大事ですが、メイクアップも自律神経のバランスに一役買っていることを知っている人は、どのくらいいますでしょうか?
メイクアップはアートでもありますが、その表現方法として色を使用したり形を変化させたり(例:眉やアイラインやリップ等)します。
そこには、私が常に言っているイメージとバランスが必ず存在します。
色には、必ずそれぞれにイメージがあります。赤には情熱的なイメージだったり、青にはクールなイメージがあったりします。人によってもそのイメージは微妙に違ったりします。そこには、正解不正解は存在しません。同様に形を変化させるのにもイメージがあります。
さて、このイメージですが、固定化する人が非常に多いように感じます。要因とて、パーソナルカラーや似合う似合わないを間違った方向で捉えてしまう等があります。特に「右に倣え 」を美徳とする日本の文化にはこの傾向が強いように思えます。実は、この固定化はメイクアップにとって、あまりよろしくありません。
では、このイメージの固定化は、なぜよくないのでしょうか?
1、色というものはとても曖昧なものだということです。皆さんが見ている青は、友人が見ている青と同じでしょうか?色の見え方というのは、いろんな条件で微妙に変わってきます。特に光が変わればなおさら変わります。「私は○○だから青が似合う」と固定化してしまうと、条件によっては色が綺麗に見えず、逆にマイナスに働くことも多々あります。そのくらい色というのは曖昧で不変ではないということを認識しなければなりません。
2、人は必ず動きます。同じ場所から一生動かない人はいないはずです。人が移動すれば、ものの見え方は必ず変わります。見え方が変わるのですから、それに合わせたイメージとバランスが必要となります。これは、TPOともいいます。メイクを固定してしまうと、このTPOがズレる場合が出てきます。私がよく言っている例として、全身スウェットが似合うと思っている人がそのまま告別式にでるようなものです。
3、イメージの固定化は、思考の固定化にもつながる場合があります。「頭がかたい」といわれる状態です。人は固定化が続くと、変化に対して臆病になったり、ひどい方は恐怖を感じる場合すらあります。こうなってしまうと、TPOの対処が困難になります。
このように固定化がなぜよくないのか、例をあげました。
では、この固定化と自律神経はどう繋がるのでしょう。その答えはストレスです。
人はこういった例のマイナスによってストレスを感じます。よく「そういったストレスを感じたことはない」と聞きますが、ストレスは感じるものではありません。だから、怖いのです。ちょっとした事でもストレス物質は分泌されます。
人は固定化されればされる程そこに囚われてしまい、それによってストレスを感じてしまいます。このストレスが自律神経のバランスを乱し、それによって肌状態を乱したり、表現力などを奪ってしまいます。
じゃ、逆にメイクアップでイメージの固定化をしなかったらどうなると思いますか?
イメージとバランスがTPOにバッチリ合ったメイクアップは、人をより豊かに魅せたりします。そうする事で、メイクアップした本人は自身に繋がりますし、なによりストレス発散にもなりますね。
こんな事ありませんか?
すごく疲れていて、鏡を見るとものすごくヤツれて見えている時って、見た瞬間嫌になりませんか?そんな時は、ストレスがガンガンかかっている訳です。その後嫌々メイクアップをしていくと、徐々になんかエンジンがかかってきて、メイクアップが終わった時には、鏡に映った自分が元気になって見えてきて、スイッチが入ったかのように、よし行こうと思った経験がある人いるはずです。これは、メイクアップによって、ストレス発散が行われた可能性が高いと言えますよね。
これは、一つの例ですが、メイクアップはプラスに働くとものすごく体にもよいものです。その力は計り知れません。
ここまでお話をして、「私は○○だから」と固定化したいと思いますか?皆さん、固定化を止め、自由にメイクアップを楽しんでみて下さい!