英語ができる子といってもいろいろなタイプがあるし、できない子といっても来年にはできる子になっているかもしれません。
「英語のセンスがない」と言われていたのに、通訳など英語を仕事にしている人も少なくありません。
「できる/できない」なんて、簡単に言えることではありませんよね。
学校の成績が悪かったのに後に大きな功績を遺す人が多いのは、その人が例外的だったからではありません。
他の人があまり深く考えないでひょいひょいとクリアーしていたことを、こだわって考えてしまうから速く進めなかったのかもしれません。
英語もそうです。
「『どうして』なんて考えてもしょうがないんだよ、英語は。ただ覚えろ。」なぁんて言われても、納得できない子もいます。
例えば、なぜyouのbe動詞がareなのか?という問題もそうです。
そもそも英語のyouには単数の場合と複数の場合があります。
そして、実はフランス語もそうです。
youに当たるフランス語はふたつ、tuとvousがありますが、単数と複数で使い分けるとは限りません。
tuは主に親しい間柄で用い、vousは距離がある言い方です。
vousは、単数の場合と複数の場合があります。
例えば、お客様にお話ししている場合、相手がひとりでもふたり以上でもvousを使います。
つまり、「あなた」と「あなた方」が同じ単語になるという点では、英語と共通しています。
(ちなみに、tuで話す間柄であっても、tuが複数になるとvousに変わります。
「宿題やった?」とひとりの子どもに聞く場合はtuで、二人以上の子どもに同時に聞くならvousです。)
私は「なぜyouのbe動詞がareなのか?」という質問には答えられませんが、ヨーロッパ系の言語では、単数の「あなた」と複数の「あなた方」を区別しないことがあるということは、体験と観察によって知っています。
そして、外国語の勉強は体験と観察が重要なのです。
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