イタリア旅行で、ホテルやお店に予約を入れたり、航空会社に連絡する必要があるときなど、電話越しだと名前や住所などの綴りがなかなか伝わりにくいことってありますよね。そんなときに覚えておくと便利な、口頭でアルファベットやスペルを正確に伝えるための方法をご紹介します。
イタリア語でスペルを確認するときには、アルファベットをそのまま読むのではなく、よく知られている地名の単語(一部例外あり)の頭文字を用いて綴りを伝えます。例えば、
A come Ancona
A di Ancona
といった具合です。
<アルファベットを示す単語一覧>
【A】 Ancona
【B】 Bologna
【C】 Como
【D】 Domodossola
【E】 Empoli
【F】 Firenze
【G】 Genova
【H】 Hの発音で «acca» もしくはHotel
【I】 Imola
【J】 Jの発音で «i lunga» もしくはJolly
【K】 Kの発音で «kappa» もしくはKursaal
【L】 Livorno
【M】 Milano
【N】 Napoli
【O】 Otranto
【P】 Palermo / Padova
【Q】 Quarto
【R】 Roma
【S】 Savona / Salerno
【T】 Torino
【U】 Udine
【V】 Venezia
【W】 Wの発音で «vu doppia» もしくは Washington
【X】 Xの発音で «ics»
【Y】 Yの発音で «ipsilon» もしくは «i greco»
【Z】 Zara もしくは Zの発音で «zeta»
(イタリア語アルファベットに含まれないJ、K、W、X、Yは主に外来語に用いられるので、シンプルにアルファベットの発音で伝えることが多いです。また、Hは発音しないのでHotelは「オテル」となります。)
相手から、“Come si scrive?”「(スペルは)どのように書きますか?」
と尋ねられたら、
池田(IKEDA)という名字であれば、
“IKEDA si scrive Imola, Kappa, Empoli, Domodossola, Ancona.”
あるいは、
“Le faccio lo spelling, Imola, Kappa, Empoli, Domodossola, Ancona.”
というふうにスペルを伝えることができます。
上記の一覧表の地名はよく使われるものですが、表に挙げている単語以外でも、BならBari、PならParma、ZならZurigoなど、誰にでもわかりやすい単語を例示すれば大丈夫です。スペルを確認する場面で是非活用してみてくださいね。
相手の顔や表情が見えない電話でイタリア語を話すのは、慣れていないとちょっと緊張してしまいますよね。「イタリア語会話」のレッスンでは、電話での会話練習も可能です。レッスンの詳細は以下のURLからどうぞ。
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